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なんだか無性に腹の立つジジイに挨拶を終え、医局に戻り仕事を片付ける
今日の分は終わった‼と思って時計を見る
………少し定時過ぎてるけど…いつもよりはかなり早い!
よし…私の勝ちだ……!
灰「…は?あの量の仕事もう片したわけ?」
貴「やっぱりやる気が出ると違うな!」
灰「………いつもそのやる気出せよマジで…」
貴「シュウが絡めばな!じゃあお先〜」
私はさっさと車に乗ってスーパーへ向かった
シュウが食欲なくても食えるようにゼリーとか、あとスポドリとか
それも手短に済ませて、家に帰る
部屋に入りただいまーと声をかけても応答はない
寝てたかな
トントンと扉をノックして中へ入る
貴「…なんだ、起きてるじゃん」
虹「おかえり…寝すぎて寝れねぇんだよ」
貴「ただいま。昼にいっぱい寝たのか?水分摂った?」
虹「ん…」
貴「薬は?」
虹「のんだ…」
貴「シュウは偉いな〜!顔色も良くなってきたし…じゃ、体温測って」
虹「…おー」
もぞもぞと動いて体温計を挟むシュウ
……かわいい
それから音がして、体温計を見てみると37.1
大分下がったから解熱剤はいらないな
……うん、やっぱり朝より顔色いい
それにあまりつらそうじゃない
早く帰ってきてよかった
シュウを見てたらなんだか愛しさが溢れてきた
思わずお互いのマスクを取ってキスしてしまうくらいには、愛しい
虹「んっ、」
貴「んー」
虹「ぅぐ、ん」
貴「………すき」
虹「…おれも、好きだけど…キスはうつるって…」
貴「うつして、早く元気になってくれ。私はシュウの元気な顔が見たい」
虹「…これじゃあどっちが彼氏だかわかんねーよ」
貴「この際気にしない。シュウ、明日も休む?」
虹「いや、明日は行く」
貴「…大丈夫?」
虹「もう熱もほぼないし平気だろ」
貴「そうか。でも薬は解熱剤以外きちんと飲めよ?処方されたものは使い切るのが当然だ」
虹「分かってる」
貴「それなら良いよ。………ねえ聞いてもらっていい?」
虹「何だ?」
貴「私、今日定時で帰るためにいつもの倍以上のスピードで仕事片付けてきた」
虹「お前こそ偉いじゃねーか。いつもはもっと遅いのにな」
貴「シュウが心配で終わらせてきたんだ」
虹「………俺…愛されてんな…」
貴「…愛してるに…決まってんだろ」
虹「顔赤いけど」
貴「うっせぇ、恥ずかしいんだよ」
虹「あー、すっげー幸せ」
貴「……私も…」
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碧夜叉 - shinox2さん» やっとくっつかせることが出来ました!ここまで長かったです…!一番の功労者は灰崎ですね(笑) (2018年1月14日 23時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - やっとくっつきましたか〜。灰崎いい仕事した!! (2018年1月14日 15時) (レス) id: c23d485c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2018年1月8日 21時