十四話 ページ17
夢主 side
その日は朝から雨の日だった。
いつものようにバイトを終え、施設に戻ってくると何やら園長の部屋が騒がしかった。
気になって覗いて見ると、二郎と三郎が心配そうに氷で頬冷やしている園長を見ていた。
『？何かあったの？』
二郎「A…！あいつが山田一郎が園長先生を殴ったんだ！」
三郎「それに…悪い人と一緒にいたんです！それなのに僕達をここから連れ出そうとして…！」
『えっ』
それを聞き、血の気が引くのを感じた。
悪い人というのは鮫島のことだろう。一郎と鮫島がここに来て園長が殴られたということは…
『っ！』バッ！
二郎「えっ！？Aどこ行くの！？」
ザアザアと雨が降っている。傘も持たずに出てきたからびしょ濡れだ。でも、今はそんなことどうでもよかった。
『一郎、どこいったんだろ…！』
まだ…まだ時間はあると思ってたのに…
これが起きたということは
もう一郎が鮫島と組んで取り立ての仕事を始めていたということだろう。
全然分からなかった…。気づけなかった。一郎が苦しんでいた事に…
『あっいた！』
やっとのことで見つけた一郎は公園のベンチにずぶ濡れになりながら座っていた。
『一郎！』
一郎「！？A！？なんで…来た…」
そう言う一郎の声は今にも消えてしまいそうだった。
『心配だからに決まってんじゃん！…ここにいたら風邪引いちゃうよ…戻らないの…？』
一郎「…二郎や三郎から俺が何をしたか聞かなかったのか。…別に俺は平気だから、お前は…」
ギュ
一郎「っ！？」
あっ…思わず抱きついてしまった…でも、
『そんな顔して平気なわけない。つらい時は泣いていいから。私の前で無理しないで…。』
一郎「！……俺は…二郎と三郎に拒絶されたくなかった…。でも…俺の仕事はあいつらに話せるものじゃない…。だから…このままでいるしかないんだ…」
そう言って一郎は泣いた。
私は人前で泣く一郎を見たことがなかった…まだたったの１４歳なのに…そう思うと今泣いていることに少しホッとした。
『…私が、そばにいるから…弟くん達ともいつか必ず分かり合えるよ。』
こんなことしか言えない自分の無力さに嫌気がさす。
何も守れてないじゃん…
朝から降っている雨はまだ振り続けていた…
とてもシリアス…ちょっと続くかも…
作者はあまりこの辺の山田兄弟の過去が分かっていません💦色々矛盾があるかもですが多めに見てくださいm(*_ _)m
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トカゲ(プロフ) - あぁ！ほんとですね！教えていただきありがとうございますm(*_ _)mこの作品を読んでくれてとても嬉しいです(*´ω｀*) (2022年3月8日 15時) (
レス) id: ca1a7574d0 (このIDを非表示/違反報告)
萢 - すみません!16話の肌に離さずじゃなくて肌身離さずでは?という質問です。すごい面白いくて2周目きました。 (2022年3月8日 10時) (レス) id: 08d4531c1d (このIDを非表示/違反報告)
トカゲ(プロフ) - コメントありがとうございます✨お〜なるほど…なんか分かる気がします！みんなそれぞれ過去とか秘密とかあって正直私もヒプマイを知れば知るほど全員推せるんですよね〜(・ω・)いつか箱推しになりそうです(*´∀｀*) (2021年12月11日 13時) (レス) id: ca1a7574d0 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - 推しを決めるのには10年はかかる (2021年12月11日 11時) (レス) @page2 id: 2f2e0ccdfd (このIDを非表示/違反報告)
トカゲ(プロフ) - おぉ！なんと��(*º口º*)!!夢主に似ているのですね！コメントありがとうございます✨よろしければこれからも読んでくれると光栄の極みです！m(*_ _)m (2021年11月14日 23時) (レス) id: ca1a7574d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トカゲ | 作成日時：2021年9月26日 14時
