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第7夜 ページ8

「やっと、終わったぁぁぁ…」

力尽きたように机に突っ伏す紅覇。


「お疲れ様。はい、ミルクティー」

「あ、ありがとう…」

差し出されたミルクティーを、あっという間に飲み干してしまった。

「もう、溜め込むからこんなことになるんでしょ?」
「う、そうだけど…」
「ほら、この資料持って紅炎のところまで行くわよ。」


そう言って2人で資料を分け合って持ち、部屋に向かった。
重さと部屋の遠さに、紅覇はうんうん唸りながら歩いた。




コンコン

「入れ」

「失礼します。終わった資料を届けにきました」

「随分早かったな、Aのおかげか」

「私は何も手伝っていないわ。ただ怒っただけ」

「あれはただ怒ったじゃないよ…」


相当の威圧感があったからだ。もはやここで涙目の紅覇。

「とりあえずそこに資料を置いといてくれ」

ドサッと音を立てて重たい資料が床に落ちる。重たすぎて、置く少し前に手を離してしまうからだ。


「ふう…」
「もう戻っていいぞ」

思わぬ言葉に「えっ!?」と驚いた声を出す紅覇。

「え、もう自由!?」

「ああ、今日のぶんはもうやってあるからな。」

「やったあ!!」

無邪気な子供のように喜ぶ。溜め込んでいたものを全部終わらせたのだから喜びも一段と大きいだろう。

「よかったわね、紅覇」

Aはニコリとして紅覇を褒めてから、「さ、部屋に戻ろう。」と言った。


紅炎に「ではまた。」と一言声をかけてから、部屋を後にした。

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*riria*(プロフ) - あおぴーさん» ありがとうございます!あれっ、本当ですか!?ご指摘されなければ気付きませんでした!訂正させていただきます! (2017年12月29日 14時) (レス) id: e74e338575 (このIDを非表示/違反報告)
あおぴー(プロフ) - この小説ハマりました!これから頑張ってください!あと、主人公のプロフィールで紅覇の彼女じゃなくて彼氏って書いてありました。 (2017年12月29日 10時) (レス) id: 41b52c9fe8 (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - がんばっ(*´罒`*) (2017年10月2日 18時) (レス) id: 6a6fa932dc (このIDを非表示/違反報告)
*riria*(プロフ) - 優愛さん» そう言っていただけて嬉しいです!!更新が遅くなっていますが、今後ともよろしくお願いします。 (2017年8月17日 18時) (レス) id: 84674f5e6b (このIDを非表示/違反報告)
優愛(プロフ) - お気に入りに登録させてもらいました!毎回読むのが楽しいです!頑張ってください! (2017年8月17日 11時) (レス) id: 17cace4cd1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*riria* | 作成日時:2017年3月25日 8時

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