第41夜 ページ45
「はぁぁあっ!」
「…」
モルジアナが声を発しながら、マスルールは無言で。体術を極めている。
Aはというと、練習風景を観察するべく、パパゴラス鳥と戯れながら見学をしていた。
「2人とも動きに無駄がなくていいわね…ただ、モルジアナはもう少し早く動けそうよ」
「っ…はいっ!」
アドバイスをすかさず入れると、避けたり技を入れたりしながらモルジアナが返事をした。
それからしばらくして、疲れた様子のモルジアナがこちらに歩いてきた。
「マスルールさんは、まだ持つそうなので、私と交代です。」
「わかったわ。」
すくっ、とその場から立ち上がると、パパゴラス鳥は空へと飛び立った。
「…どのくらいの力か、お手並み拝見ね」
「負けるつもりは、ない…」
その言葉を交わした直後、2人は地面を強く蹴り、前に踏み出した。
目で追えないほどの速さに、モルジアナはいつもマスルールが本気でないことを理解する。
今のマスルールは本気だ。余裕のある相手ではないことくらい、先ほどの殺気の強さでわかったからだ。
「遅いわ。」
後ろへ回り込み、体に脚をまわして固定し、華奢な腕で首元をしてしめる。
なんて細くて力強い。男のファナリスが勝てないほどの力を、Aは本気を出さずとも使えるのだ。
「くっ…」
完全に動けなくなったところで終了。
驚いた顔をしてモルジアナが駆け寄ってきた。
「すごいです…あのマスルールさんを圧倒するなんて…」
「ふふ、これくらい普通よ、私の中では。」
ふにゃりと無邪気な顔で、自慢してみせた。
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*riria*(プロフ) - あおぴーさん» ありがとうございます!あれっ、本当ですか!?ご指摘されなければ気付きませんでした!訂正させていただきます! (2017年12月29日 14時) (レス) id: e74e338575 (このIDを非表示/違反報告)
あおぴー(プロフ) - この小説ハマりました!これから頑張ってください!あと、主人公のプロフィールで紅覇の彼女じゃなくて彼氏って書いてありました。 (2017年12月29日 10時) (レス) id: 41b52c9fe8 (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - がんばっ(*´罒`*) (2017年10月2日 18時) (レス) id: 6a6fa932dc (このIDを非表示/違反報告)
*riria*(プロフ) - 優愛さん» そう言っていただけて嬉しいです!!更新が遅くなっていますが、今後ともよろしくお願いします。 (2017年8月17日 18時) (レス) id: 84674f5e6b (このIDを非表示/違反報告)
優愛(プロフ) - お気に入りに登録させてもらいました!毎回読むのが楽しいです!頑張ってください! (2017年8月17日 11時) (レス) id: 17cace4cd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*riria* | 作成日時:2017年3月25日 8時