第31夜 ページ34
がっくりと肩を落とし、ショックを受けているアリババを見てAは何で落ち込んでいるんだろうと思った。
「…あの、もしかして、私を落とそうとか、考えてた?」
「ぐっ…」
図星を突かれ息詰まる。
「ごめんなさいね。でも、一時的な思いでこんなこと、しない方がいいと思うわ。あなたには素敵な人がいるはずだから。」
「…そうだよな。悪かった。なんか、男として見られてないんじゃないかって不安で。」
そう言われてAは、きょとんとした顔で見返した。
「見てるわよ。ちゃんと男の子じゃないの。それに剣術もできるんでしょ?今度教えてよ。」
「!!お、おう!俺でよければ!」
そう言ってすぐに和解した。
少しの間気まずいかもしれないがすぐ解けるだろう。
「じゃあ、あの2人のところに戻りましょう?」
「そうだな」
本来の部屋に、アリババとともに戻った。
そこではアラジンとモルジアナが仲よさそうに何かを話していた。
「ただいまー」
「あ、おかえり、アリババくん、Aおねいさん!」
「おかえりなさい」
わーっと駆け寄ってくるアラジンとモルジアナは、結果が気になっているようで。
「それで、どうだったんだい?」
「気になります」
「あー…えっと…」
「もしかして、さっきの、2人も知ってたの?」
とAが言うと
「あっ、思惑バレちゃったの??」
「はは…すぐバレた」
「本当に悪いけど、私、彼氏いるから…」
その一言で2人とも驚愕の顔を浮かべた。
「ええ!?そうだったの!?」
「まあ、このくらい綺麗なら、いても仕方ないですね」
「そんなに持ち上げないでよ、モルジアナ。」
彼氏がいると発覚したところで、ノロケ話を聞いてもらったAだった。
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*riria*(プロフ) - あおぴーさん» ありがとうございます!あれっ、本当ですか!?ご指摘されなければ気付きませんでした!訂正させていただきます! (2017年12月29日 14時) (レス) id: e74e338575 (このIDを非表示/違反報告)
あおぴー(プロフ) - この小説ハマりました!これから頑張ってください!あと、主人公のプロフィールで紅覇の彼女じゃなくて彼氏って書いてありました。 (2017年12月29日 10時) (レス) id: 41b52c9fe8 (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - がんばっ(*´罒`*) (2017年10月2日 18時) (レス) id: 6a6fa932dc (このIDを非表示/違反報告)
*riria*(プロフ) - 優愛さん» そう言っていただけて嬉しいです!!更新が遅くなっていますが、今後ともよろしくお願いします。 (2017年8月17日 18時) (レス) id: 84674f5e6b (このIDを非表示/違反報告)
優愛(プロフ) - お気に入りに登録させてもらいました!毎回読むのが楽しいです!頑張ってください! (2017年8月17日 11時) (レス) id: 17cace4cd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*riria* | 作成日時:2017年3月25日 8時