第20夜 ページ22
夕食も食べおわり、すっかり暗くなった。
それぞれが部屋に戻ってゆっくりくつろいで…いるはずだった。
バタバタと走る音が聞こえたかと思うと、Aの部屋の扉を、ノックもせずに開けた。
ユナだった。
「!?ユ、ユナ?どうしたの?」
Aは、開けた扉につかまりぐったりしているユナの元へ駆け寄った。
よく見るとところどころが赤く腫れ、顔は涙で濡れていた。
「…A…っ、私、もう…っ」
「何?何があったの?」
_____他の下女たちが、「A様に指名されるなんて、生意気だ」って…。
それを聞いた途端Aは走り出した。だいぶシンドリアにも近づき、波が少し荒いため、ふらつきながら全力で走った。
(確か下女たちがいた部屋は、ここからまっすぐ行き2番目を曲がって奥…)
軽く息を整えながら、Aは、部屋のドアをノックしようとした。
「ふふ、いい気味よね」
「かなり泣いてたじゃない」
「あれやりすぎなんじゃないの?w」
「いいのよ、あれくらいしないと効かないでしょ。最年少のくせに…」
その陰口を聞いた瞬間、
頭に血が上ったAは、おそらく鍵がかかっていたであろう扉を、勢いよくこじ開けた。
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*riria*(プロフ) - あおぴーさん» ありがとうございます!あれっ、本当ですか!?ご指摘されなければ気付きませんでした!訂正させていただきます! (2017年12月29日 14時) (レス) id: e74e338575 (このIDを非表示/違反報告)
あおぴー(プロフ) - この小説ハマりました!これから頑張ってください!あと、主人公のプロフィールで紅覇の彼女じゃなくて彼氏って書いてありました。 (2017年12月29日 10時) (レス) id: 41b52c9fe8 (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - がんばっ(*´罒`*) (2017年10月2日 18時) (レス) id: 6a6fa932dc (このIDを非表示/違反報告)
*riria*(プロフ) - 優愛さん» そう言っていただけて嬉しいです!!更新が遅くなっていますが、今後ともよろしくお願いします。 (2017年8月17日 18時) (レス) id: 84674f5e6b (このIDを非表示/違反報告)
優愛(プロフ) - お気に入りに登録させてもらいました!毎回読むのが楽しいです!頑張ってください! (2017年8月17日 11時) (レス) id: 17cace4cd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*riria* | 作成日時:2017年3月25日 8時