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『…まぁ、いいや。もう離婚したし。あ、女側がたかきのこと調べても大丈夫なように、塗君に話してあるから、安心して?』
「あー、ありがとう。さすが伊野尾くん。仕事が早いね」
『もし女に見つかって、邪魔になったら言ってね。蝉にお願いするから』
「だから愛人、怖いってば!!」
『たかきに感謝してるからだよ。ホントにありがと……いつも、ごめん』
「もぉー、謝んないでよ。また何でも言って?俺、伊野尾くんのためなら 何でもするから」
『うん、わかった。また 何かあったら連絡する。じゃ、おやすみ』
電話を切ると、しん、と広がる静寂。
その中に、
「――っ」
少し荒めの吐息がまぎれていることに気づき、振り返ると、
『やぶ…』
恋人が、眉間にシワを寄せて 立っていた。
どうしよう。
こころを整えていないのに。
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作者名:本田 | 作成日時:2017年10月9日 1時