付き合ってないです【時透無一郎】

肆 ページ5

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「雲の呼吸 参ノ型 "霞雲(かすみぐも)"」




鬼「なｯ…!!

お前まさか…！柱の…ｯ!!」










1度攻撃をしただけで
もう立ち上がれなくなっている

そこを狙い、鬼の外套を奪うと
声を上げて一瞬で塵になっていった











「気づくのが遅かったみたいだね。

＿＿＿＿さよなら」









辺りも暗くなってきた

無一郎くんのところに戻ろう







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無「……やっときた

僕、随分待ったよ？」




「あはは…ごめんごめん」









紙飛行機を作って遊んでいる無一郎くん

"どっからその紙持ってきたんだ"と聞きたくなったが、無一郎くんの目線は私の頬の傷にいっていた










無「……で、その傷どうしたの？」









ここで誤魔化しても多分見抜かれる

正直に言おう










「さっき鬼に会って私の不注意で…」










ちょこんと座り込んでいた無一郎くんは
とことこ走ってきて私の前に来る

すると来るなりすぐに私の手を握った










無「帰りも遅いし怪我はして帰ってくるし

僕心配してるんだからね」










うるうるとした目と上目遣い

かわいすぎて無一郎くんを抱きしめていた










「無一郎くん…ｯ!! かわいいｯ…!!」


無「……莫迦」










"莫迦"といいつつ、頭を優しく撫でてくれる
無一郎くんに形の優しさを感じた








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