34話。 ページ34
メローネside
「………聞け。確かにソルベとジェラートは殺された。そりゃ俺だって辛かったし、最初Aがやったって聞いた時は何も考えられなくなった。でもよ、よくよく考えてみろ」
「お前がAと同じ立場だったとき、お前はどうする?俺なら殺す。じゃあなきゃ次に殺られるのは俺だ。辛いのは分かる。分かるが暗殺者を生業とするなら受け入れろ。彼女と俺たち、やってることは何も変わらない。お前が文句言っていいことじゃあねえ。」
「…分かってる、分かってンだよ……俺が間違ってるんだって……アイツが良い奴だって分かってる、…ボスを裏切ろうとした2人が悪いって分かってる……けどこんなの、こんなのって…ねぇよ…」
2人のやり取りをじっと見つめる。
俺はどうすればいいんだ?何かできることはあるのか?こういうとき、臨機応変に対応できない。物事が完璧に進まないとどうすればいいか分からなくなるんだ。
「メローネ」
「っ、り、リーダー、俺どうすれば、」
「メローネ、彼女を探してこい。今のまま任務に向かわせるのは危険だ。」
「わ、分かったよ、行ってくる」
あのとき俺を見てくれなかった彼女。その悲壮感だけがずっと心に残っている。
急いで外に出るが、もう既に彼女の影はない。ただ大雨が振り続けているだけだった。
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梅花 - こんにちは12話も最高です くるちゃんさんもこれから仲良くできたら嬉しいですお二人共これからもよろしくおねがいします (2021年9月21日 10時) (レス) id: 7df7a78d6a (このIDを非表示/違反報告)
4番くん(プロフ) - くるちゃん。さん» ありがとうございます!これからも見てくれると幸いです。 (2021年9月19日 17時) (レス) id: 2a341e36a7 (このIDを非表示/違反報告)
くるちゃん。 - とっても面白かったです! 読みやすいし 内容がしっかりしてるし、最高です! 続き楽しみにしてます! (2021年9月19日 14時) (レス) id: 653f3c1549 (このIDを非表示/違反報告)
梅花 - あひゃーペッシィィ可愛いなぁーおい 次回も楽しみにしてますね (2021年9月19日 10時) (レス) id: 7df7a78d6a (このIDを非表示/違反報告)
梅花 - あっーー10話でしたぁ 失礼いたしました (2021年9月17日 23時) (レス) id: 3d213de61e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:4番くん | 作成日時:2021年9月5日 8時