どーなつ【リヴァイ】

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『ねぇ』



レポートをやっている最中、また話しかけてきた


「なんだ」



小テストの用紙を見ると俺そっくりな字で採点が細かくされてある

ちょこちょこ器用なやつだな、と感心した



『……何も、聞かないの』


「……聞かれたくねぇだろ」


『ふふっ、そっか。そうだよね。君は』


「何がおかしい」


『ううん、何も』



頭飛んでんのか、と思いながらレポートに戻る



少し不安そうな顔をしながら聞いてくる顔は、だれかににているきがする


母さんだ、食事中うまいか聞いてきた時もああいう顔だった



でも、少し、ほんと少し、胸に突っかかる、何かがあるんだ




『リヴァイ、大丈夫？』




“リヴァイ”


そう呼ぶ声を、俺は＿＿＿＿＿



いや、違うか


頭の中で考えたが、答えは見つからない








「なぁ、もう寝ないか」


『ん、採点今終わったからちょうどいいや

レポートは？』


「終わった」


『仕事が早いことで』


「どうも」





『明日何時に起きて何時に出る？』



「7時起き8時出発」



『了解、明日水曜だよね

ちょっと小腹満たせるものも入れとくよ

エレンくんと食べな』


「わざわざありがとな」



『ふふふ、てかリヴァイさ、よく私を泊めようと思ったよね』


「未成年だったら誘拐になるが成人してるなら別に困らない」


『まぁそんなもんか、変な輩に付け入られないようにしなよ』


「人は選んでる」


『君に喧嘩売るやつなんて余程のバカしかいないしね』


「まぁな」




俺がこいつを家に入れた理由




それは、見ていられなかったから



他意は……ない






だがもっと慎重に動かなければ、金を持ち出されたりしたらそれこそおしまいだ









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