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『ど、ご飯、おいし?』


「……上出来だ」



かなり美味い



家事全般は得意だがここまでうまいカレーは店でしか出ない



『ふっふっふ、隠し味があるのだよ、ワトソンくん』


「何入れた」


『それはもう君への思いやりと愛情だよ』


「聞いた俺が馬鹿だった」


『んね、リヴァイはさ、』


『一人暮らし?』


「ああそうだ、今どき普通だろ」


『いや、家族の方とか住んでたら私居るの申し訳ないなぁって。』


「俺は母子家庭だったからな、母さんしかいねぇ。たまに叔父のケニーが顔出しに来る

そんときは俺から説明しておく」



『へぇ……可愛い女の子とひとつ屋根の下のこの状況、どう説明するのさ』



「……やっぱり隠しておく」


『それが最善だろうね、来られた日は隠れるか漫喫行ってくる』


見た目の割にかなり冷静だ、これが賢いと言うやつか


いつの間にか皿にあった飯が無くなった



『お代わりいる?』


「頼む」


『ん、』



彼女は皿を出せと言うように手をこちらへ差し出すので、俺はその手に皿を乗せた



適当な歌を口ずさむそいつは、さらにご飯とカレーを盛り付け、俺に渡す



「ありがとう」


『どういたしまして』


『あ、お茶忘れてた』



そう言うとそいつは紅茶を出した



普通なら麦茶を出す、俺は普通紅茶だが



『ごめ、私紅茶好きなんだけど、リヴァイ大丈夫?』


「いや、俺もだ。」


『わお、驚き』



変に趣味が合う


ある程度は上手くやっていけそうだ







































『ねね、バイトっていつあるの?』


皿洗い中のチビがそう話しかけてきた


「基本は月水金の夕方、それと土曜日の昼頃だ。場合によっては他の日も行く」

『バイト先聞いてもいい?』

「家庭教師、エレンっていうガキの面倒見てる」


『勉強できるんだ』

「人並には」



『あと大学は?いっぱい教えてよ』


「大学はマリア大学に行ってる」


『やっぱ頭いいんじゃん、さすがだね』



「たまに知り合いのエルヴィンやハンジが来る、その時も面倒だから隠れてろ

お前連絡先は」


『ん、持ってる持ってる』


皿洗いを終え、乾燥機のボタンを押したチビは、エプロンを脱いでこちらへ来る



『番号入れとくから、スマホ貸して』



手早くそれを済ませ、ん、とスマホを俺に差し出してきた



「何かあったらすぐに連絡しろ」


『了解、ワトソンくん。』




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ああ - 続きが気になります!! (10月7日 21時) (レス) @page17 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください! (9月18日 16時) (レス) id: d52e0caa43 (このIDを非表示/違反報告)
みゆこ - 続きが気になります!!^O^ (2022年7月31日 13時) (レス) @page17 id: 88bc64309a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神楽 | 作成日時:2021年7月28日 8時

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