その瞳 ページ22
職員室を出て
プリントを教室まで持っていくと
明らかに機嫌の悪いウニ頭が待っていた
モブ男「偉いッスね黒崎さん」
「そ、そんなことないよ〜あははは…」
ガロロッ!!
ただ椅子を引いただけなのに
その音だけでクラスの視線が一気にウニに集まる
「ご…………ゴメンなさい!!
お腹痛くなったんで早退しまぁす!!」
元気よく敬礼して
勢い良く教室から飛び出した
で、案の定
後ろから猛スピードで追っかけてくる
ウニ頭さん
目が瞳孔が完全にイってる
捕まったら絶対にヤバい
本能がそう言ってる
伊藤「Aちょっといいかな?」
「えーっと〜私 保健室に行かなきゃ…」
伊藤「お腹痛いのに
あんな早く走れるわけないでしょ?」
ニコニコ笑ってるけど目が全然笑ってないよ?
伊藤「……なんで逃げるの…?」
「………………………逃げてない」
伊藤「目逸らしてるし タメ長いし。何かした?俺」
この目は
いつどんな時も
私を捕まえ離さない
「…………顔見るの…恥ずかしかったから」
伊藤「…………え?」
「だから!!昨日…のアレで……」
伊藤「昨日の…………あー…そういうこと……」
手で目を伏せて俯く
「……えっと〜…だいじょーっ」
抱きしめられた
なんの前触れもなく
「え、あ、い、う、うぇ!!?」
伊藤「ぶっ、何それ 発声練習?」
だって!!急に抱きしめられたら!
誰だって!驚くでしょ!!
伊藤「……俺もだよ…ほら」
伊藤くんの胸に耳を当ててみると
確かに心臓の音が速い
伊藤「余裕なんてないよ」
顔も真っ赤
「…………一緒だね」
佐川「あの〜お楽しみのところ
申し訳ないんスけど……」
周りも見ると学年全員に見られていた
「な…………何見てんだバカー!!!!」
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Runa - 更新がんばってください!応援してます! (2021年6月25日 17時) (レス) id: cf36c57a0e (このIDを非表示/違反報告)
茶乃豆 あん子(プロフ) - みさきさん» コメントありがとうございます!亀更新になってしまうと思いますが頑張ります!! (2019年11月3日 20時) (レス) id: a5cb8bdaa1 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - とっても面白いです!!これからも更新頑張ってください! (2019年11月3日 20時) (レス) id: 402c6990c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茶乃豆 あん子 | 作成日時:2019年3月29日 20時