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香り ページ15

気づけばもう夕方。

すっかり冷めきった朝食は、次の日の朝ごはんにすることに。

「裕太、次はいつから出張なの?」

そう服を着ながら尋ねると、

「ん…明日から。」

え、あした?

「…そうなんだ、次はどこ行くの。」

「…シンガポール、」

実に気乗りしないのか、裕太は嫌そうに頭をかきながら言った。

「…いつ、返ってくるの。」

「1ヶ月後、かな。」

カレンダーをめくりながら、裕太は呟く。

長いようで、短い1ヶ月だ。

なんとも言えない複雑な気持ち。

「ん、寂しいの…?」

後ろから優しく私を包み込んで、耳元で

「やっぱAの匂い、落ち着く…」

私の匂いを嗅ぐ息の音が、妙に艶かしくて、

「ん、もお、くすぐったい、」

そう笑いながら身体を強張らせた。


…ああ、こんなこと、前もあったな。

そう、2日前を思い出す。

宏光も、こうやって私の匂い、嗅いでたっけ。

切なさに胸が締め付けられる。

不倫なんてやめればいい。

でも、宏光を捨てることも、裕太を捨てることもできない。

私は1人じゃ愛を知れない。

甘えてる、わかってる。

心の中で蓋をして、今は裕太に触れる。

裕太の柔らかい髪、透き通った目の色。

今は、今は。


「愛してるわ。」



ごめんなさい。


ねえ、誰に謝ってるの。

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ミムラ(プロフ) - なおちゅけさん» ありがとうございます。W不倫ですか…面白いですね!希望のメンバーいますか? (2019年9月30日 21時) (レス) id: 4eee019b1c (このIDを非表示/違反報告)
なおちゅけ - 面白かったです!いきなりのリクエストごめんなさい。W不倫で書いてくれませんか? (2019年9月1日 22時) (レス) id: d14129f611 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - ボードに送っても大丈夫ですか? (2019年7月17日 0時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
ミムラ(プロフ) - ともさん» こんばんは。ありがとうございます!大丈夫ですよ (2019年7月17日 0時) (レス) id: 4eee019b1c (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんばんは!いつも楽しみにしてます!リクエスト大丈夫ですか? (2019年7月17日 0時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミムラ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年7月15日 23時

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