探偵教室2 渚とコナン

74話 不可解な自殺 解決編 ページ30

灰原side

山口「あ、あの…僕、用事があるので帰ってもよろしいでしょうか？後で、警察に話をするので…」

まずい…逃げられる！

そう思った時だった…

山吹「待っていただけますか？」

山口「な、何故です？」

山口さんの疑問に山吹さんはニヤッと笑う…

山吹「これから、証明するんですよ…貴方が犯人だという事をね…」

山吹さんは不敵な笑みを浮かべた…

山吹「貴方は彼女を屋上に呼び出したんでしょう…『話がある』とか言ってね…屋上で鈍器のようなもので頭を殴り、脳震盪をおこした…」

山口「だから、俺はやってないって言ってるだろ！」

山吹「つま先に削れた跡がありました…これは、貴方が彼女を引きずった跡では？」

山口「それだけで、俺が落としたってか？」

山口さんが怒鳴ると、山吹さんはクスッと笑う…

山吹「いいえ…落ち方が不自然なんですよ…貴方がやっていないなら、普通うつ伏せに落ちてくるはず…なのに、仰向け…これは、誰かが落としたとしか考えられないんですよ」

すると、山口さんは「クソ！」と言って、刃物を取り出し、榎本さんを人質に取った…

榎本「あわわわ…」

山口「この女を殺すぞ！」

榎本さん！

何か手はないの⁉なにか…

水橋「殺したいんなら殺せばいいじゃないですか？」

山口「⁉」

水橋「ほら、殺せよ早く…ほら…」

⁉

私はこの時確信した…

この人…危険だと…

山口さんが怯んでる隙に中西さんが刃物を取り上げる…

この後、事件は解決した…

私は恐る恐る水橋さんにある事を聞いた…

灰原「水橋さん…もしかして、私たちの敵？」

すると、水橋さんは不敵な笑みを浮かべた…

水橋「味方でもなければ、敵でもないよ…ただ、今はね…」

そう言って、去っていった…

それと、もう一つ確認したい事があった…

灰原「榎本さん…」

榎本「はははははい！」

灰原「榎本さん、何で私の名前わかってたの？」

榎本「え？そ、それは中西さんが貴方の名前を…」

灰原「中西さんは『哀ちゃん』って呼んでた…なのに、貴方はしっかり言ったわよね…『灰原さん』って…」

榎本さんも不敵な笑みを浮かべた…

榎本「さあ…ただ、言えることは敵じゃないから…安心して…」

そう言いながら、榎本さんも去っていった…

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