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カナヲちゃんと胡蝶さんは、真っ先に鬼の首を斬る。


私は、何かできないだろうか。

とりあえず、怖がっている人や怪我人の避難だ。


A「歩けますか?こちらへ。」


腕や足を怪我している人を、少し先の建物に避難させる。

何往復かすると、全員避難できた。



と思った。



鬼がこの建物に現れる。


…駄目!

この人たちは…殺させない!




私は鬼の前に出た。



ごめんなさい煉獄さん。

私はやっぱり、

応援だけでは満足できないの。


遠回しに人の役に立ったって、

実感できない。


こういう機会だからこそ、ちゃんと役に立ちたい。


命をかけて戦う鬼殺隊を、

一番近くで見てきたから。


人のために戦う彼らを、

たくさん応援してきたから。


彼らに憧れているの。


A「…。」

  「…なんのつもりだ…。」

A「死なせたくないんです。誰も。」

  「…貴様に何ができる。自分が喰われて他も喰われる。

  まったくもって無意味な行動だ。」



栗花落「花の呼吸、弐ノ型…御影梅。」


私に話していた鬼の首が斬られる。


栗花落「A!」

A「カナヲちゃん!」

栗花落「外の鬼は倒した。もう帰れるよ。」

A「うん。…皆さん、お気をつけて帰ってください。」


建物に避難していた人たちにそう言うと、

カナヲちゃんに手を引っ張られる。

外へ出ると、



胡蝶 「…!?A!来ては駄目!」




ズキッと胸が痛む。





え?



 今…。何が?




胡蝶さんは、まだ鬼と戦っていた。

やがて鬼の首を斬ると、私の元へ駆け寄ってきた。



栗花落「A…大丈夫?」

胡蝶 「…血鬼術をくらってしまったみたいですね。

急いで屋敷で検査をしましょう。」


そう言うと、カナヲちゃんは再び私を抱えて、
胡蝶さんと一緒に屋根の上に飛び乗った。






胡蝶 「さぁ、入ってください。お砂糖は持っているので。」


カナヲちゃんにおろしてもらった私に、胡蝶さんは言った。


A「…うっ!…ゴホッゴホッ!」


咳と同時に口の中から変なものが出る。



胡蝶 「…!?」

栗花落「…!?」




A「……え?」















…血?

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作者名:照山紅葉 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年11月1日 0時

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