丗陸 ページ37
炭治郎side
あと3時間くらいで夜が開ける。
もうそろそろ雪乃たちも帰ってくる頃だ。
でも、なんだ、この胸騒ぎは。
なんだろう、凄く、嫌な予感がする。
その時、蝶屋敷の玄関門が開いた。
彩「た、ただいま、戻りまし、た…」
真中が帰ってきた。
…雪乃は?
気になって俺も玄関門まで行く。
し「あら、お疲れ様です。もう1人は?」
いない…!? どうして…
彩「ごめんなさい、ごめんなさい…!」
真中が急に泣き出した。
どういうことなんだ!?
なぜ、真中は1人なんだ。なぜ、雪乃がいないんだ。
し「どうしました!?落ち着いて、ゆっくりでいいですよ」
しのぶさん…なんでそんなに優しく話しかけるんだ…雪乃にもそういう態度で接すればいいのに。
彩「鬼を…逃がしてしまいました…」
し「!そんな…!あなたと一緒に行ったもう1人の子は何をしてたのですか」
ああ、名前も呼びたくないのか。
責任を、雪乃に押し付けるのか。
そして真中は、口を開いた。
、
、
彩「雪乃さんは…鬼に喰われて…」
…え?
し「なッ…!」
炭「嘘だ、嘘だ!!!!!!!!!!」
俺は2人の前に飛び出した。
だって、雪乃ほど強い人が、負けるわけないじゃないか。到底、信じられない。
彩「元、十二鬼月の上弦だったんです…」
炭「うそ、だ…」
俺はこっそり、鼻を使った。
しのぶさんからは、怒りと悲しみ、そして後悔の匂いがする。
真中からは…
炭「!?」
嘘の匂いが…しない。
そして
、
、
なんの匂いもしない。
涙は出ている。でも、悲しみの匂いがしない。
何にも、匂わないんだ。
炭「ッ!」
これは真中の嘘だ。俺の勘が正しければ、雪乃はまだ赤碕山にいるはず…!
し「炭治郎くん!?どこへ行くんですか!」
炭「赤碕山へ」
彩「どうして…!まだ鬼がいるかもしれないんですよ!? それに雪乃さんはもう…」
炭「うるさい黙れ!!!!!!!!」
彩「くッ…」
炭「絶対に、雪乃を助ける。俺はそう誓ったんだ!」
俺は屋敷を飛び出し、向こうに見える赤碕山へ走っていった。
彩「…もう遅いのよ、ふふっ」
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Nami - 冨岡さんが味方で良かったです!推しなので! (8月21日 20時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
かすみ - これからも頑張って下さい!!!!!!応援してます!!プレッシャーになってしまったらすみません……(-_-;) (2020年4月20日 12時) (レス) id: 94a9a7e816 (このIDを非表示/違反報告)
かすみ - こんにちは!!!楽しく読ませてもらっています!私、めっちゃ裏切り系の小説好きなんですよね笑少し気になったところがあったんですが、拾肆話のしのぶちゃんが呼んでいる桑原さんって誰のことですか??夢主ちゃんの苗字は東雲って書いてあったので誰なのかな…と (2020年4月20日 12時) (レス) id: 94a9a7e816 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 真白さん» あああああ!なるほど!!!!!!!!!! 今すごい理解しました!付け焼き刃の知識でごめんなさい。ご指摘ありがとうございます!次作に繋げます! (2020年4月12日 2時) (レス) id: 99dc88188a (このIDを非表示/違反報告)
真白(プロフ) - あっ…そこじゃなくて、呼吸はあくまで身体を強化するだけのもので、日輪刀から水が出たり、結晶が出たりはしないんです。説明が分かりにくくてすみません(~_~;) (2020年4月12日 2時) (レス) id: c327c25171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆい | 作成日時:2020年3月31日 15時