それはまるで雪のように。《竈門炭治郎》

丗漆 ページ38

雪乃side

え、まって、遊ぶってどういう…





鬼「あは、泣き顔もそそられるねぇ。食べちゃいたいよ！…あ、喰うって意味じゃなくてね」







気持ち悪い笑みを浮かべながら、鬼が近づいてくる。






「やだ、やめてよ！来ないでっ！」





だめだ、まだ立ち上がれない。




死に物狂いで這って近くの木まで行き、それを支えに立ち上がる。







その瞬間、私の両手は、頭の上で固定されていた。





鬼の顔が、目の前に。






ばっと顔を背ける。





鬼「やだなあ、こっちを向いてよ。君の顔がよく見れないじゃないか」





鬼の手が顎に触れ、無理やり前を向かされる。







「…触らないで」





鬼は私の隊服に手を掛けた。




釦を1つずつ外していく。





鬼「どこまでも気丈な女だなあ！まあ安心しな。嫌な記憶も直ぐに消える。だって君は死ぬんだか＿＿＿＿＿」







言い終わらないうちに、鬼の頸が飛んだ。






胴体が倒れ、両腕の支えが無くなった私は、ズルズルと、座り込んだ。





なにが、何が起きたの…








？「雪乃!!!!」





ああ、ああ、来てくれた。









「炭治郎ｯ!!!!!!」

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