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3奇 孤児院の新しい家族 ページ3

 





それはとても嬉しい事なのだ
でも素直に喜んでいいのか、
私は常に人の言動に気を使う癖がある
いつから出来たのかは分からないけど

恐る恐るアヤノを見ると
なんかさらにヒートアップしてしまったようだ

「なんか…悔しい!」
「Aだけ撫でられてズルいよぅ」
「ねえお母さん、私もお母さんにとって」
「特別だよね…?」

アヤノが母に抱きついて不安そうに見上げると

「当たり前じゃん」

と、私と同じように頭をくしゃくしゃした

「やったぁ!」
「お母さん大好き!」

でも1つ違ったのは

アヤノは母に抱きついてた所。




甘え上手
羨ましいなぁ


手を後ろに組んで片足の靴を眺める

母はそんな私を見やると
ニッと意地悪そうに笑って




「ほぅら!Aも!ぎゅぅーーーーっ!!!」

私も抱き寄せてくれた。
心がポカポカ温まってくる
きっとこれが家族なんだろうな

嬉しさと愛情で満たされていく

これを人は幸せと呼ぶんだろう





心がじんわり
目尻がツンと熱くなった。





それと1つ、

母はメデューサを褒められたら喜ぶみたいだ

「母にとって、メデューサってどんな存在?」

「ん〜」
「いい質問だねぇ」
「そうだなぁ…1つの生き甲斐っていうか」
「大学の頃よくこの人と一緒に研究してたんだ」

施設の人…母の友達が微笑ましそうに見ている

「あなた達の所に来たら、」
「あの子達もきっと楽しく過ごせるわね」

普通じゃないとは言いつつ
一松の心配もしていたのだろう
私はその言葉を聞いてちょっぴり嬉しくなった

「もう家族ですもん!」

これからどんな楽しい日々が始まるのかと思うと
ついニヤニヤが止まらない
多分私と居ればどんな心配も楽しむ事が出来る
フフハハハ…ラッキーだねぇ3人とも
私は内心主人公心を抱きほくそ笑んだ

自分で言うのもなんだが
きっと私は人を楽しませる天才なのだと思う
神、そして凄く優しい


「任せてください!」

アヤノは横で何か使命感を抱いていた










107と書かれたプレートの部屋にたどり着いた
母の友達オア施設の人がドアの部を握る
けど開かなかったようで、再度鍵で開ける

「あれ?でも部屋帰ってきてるなら」
「途中ですれ違ってもおかしくないのに」

「遊んでたの?」
「いや…人見知りで、逃げちゃって…」
「向こう居なかったから帰ってるとは思ったけど」


私達がちんたらやってる間に
通り過ぎたのではないかと思う
ネタバレの危険があった訳か…見なくてよかった




ガチャリ

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作者名:肩書きの創作者 | 作成日時:2021年3月24日 7時

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