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暴言二 ページ3

「ったく、毎朝毎朝もっさもさの頭になりやがって……」







現在地、洗面所。







『いーじゃん、中也の手にかかればちょちょいのちょいで整うんだから』







「そうでもねーよ、結構大変なんだぜ?手前癖っ毛だから」








髪は本人に似るのかもな、と皮肉っぽく言う中也。

……もしや褒められてるのか…?(困惑)








『ありがとう……?』







「褒めてねぇよ馬鹿野郎
手前が捻くれてるっつってんだチビ」









褒められてなかった







『誰がチビだよ160しかない癖に』






「156にゃ言われたくねェ」







そうこう言ってるうちに、中也は私の髪を綺麗にまとめあげていく。
どうやら今日はハーフアップらしい。




髪を結んでるから当然中也は私の後ろにいるわけだが、鏡に全部写ってるからほぼほぼ全部見えてる。









「オラ、完成」






『おー!ありがとダーリン!』









両脇の鏡を開いて合わせ鏡のようにし、後ろを確認する。



……これは…








『伝家の宝刀、くるりんぱ……!』







「何言ってんだハニー」







私くるりんぱ出来ないんだよね、と言えば鼻で笑われたので、腹に1発お見舞い……








「ほんとおっせぇなァ鈍間」







………出来なかった。

ぱっと腕を掴まれ阻止され、その腕をぐいと引っ張られる。









『誰が鈍間っ……ん』






中也の香水の匂いが鼻腔を満たす、瞬間唇にふにっとやわい感触。



慌てて目を開けると既に中也は離れてて。








「……じゃ、行ってくる
手前も遅れずに行けよサボり魔」








くるりと方向転換し、外套を手に取る中也。



キザ男の如く、背中を向けたまま手を振ってくる其奴に『気をつけろよキザ男』とだけ伝えた。






「おう」と返した背中を見るともなしに見て、扉が閉まったあと。






さっきから熱を持ってる唇を触り、首を傾げる。









『なんだ中也、溜まってたのか……?』









………まあいっか。(自己完結)




考えても仕方ないので、私も準備を始めた。









〜〜〜〜〜〜〜〜〜



INポートマフィア本部




「あー………柔かった」









「なんだァ?中也さん、今日機嫌いいな」







「そっとしておけ、立原
……惚気話に巻き込まれる」







「あぁ………(察し)」

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ライム - もう更新はしないんですか?すごく面白いのでできれば完結まで進めてほしいのですが、 (2023年3月5日 5時) (レス) @page32 id: e7904a37c4 (このIDを非表示/違反報告)
眠夢_(プロフ) - なるほどぉ… 神ですか?あっ、ほんほん。だと思いましたよっ!これからも応援してますので、頑張ってくださいっ!!あれ、誰と話してるんだろuu((( (2021年3月21日 3時) (レス) id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
akane_朱音 - ごちうさネタで戸惑う敦君可愛い (2019年10月17日 12時) (レス) id: 54998763e1 (このIDを非表示/違反報告)
鏡の国のアリス - あと何分…?!お、終わり?!あ、あの、無理せず頑張って生きてください!ずっと待ってます…! (2019年8月30日 14時) (レス) id: 19bb89c399 (このIDを非表示/違反報告)
福永陽太(プロフ) - 面白いと思います!・・・ご注文はうさぎですか?知ってるんですね (2018年9月23日 9時) (レス) id: 044a8ccaf1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年10月10日 21時

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