【中原中也】猫被り彼氏をぶん殴る。【文スト】

暴言 一 ページ2

ある日の朝、中原家。


「おいブサイク」




『朝起きて第一声がそれかこの野郎』




「相変わらず髪爆発してんぞ
また髪乾かさねェで寝ただろ」




『だってめんどい……』




「はぁ……後で結んでやる
朝飯にすっから皿出せ爆発頭」





『もの凄く不名誉なあだ名がついた』






とかいいつつしっかり二人分の皿を出す私ほんとに偉いと思う。



というかね？眠い目擦って起きてきて 第一声が「ブサイク」とか嫌がらせだよね、精神的苦痛で訴えてやるコノヤロー。


苦痛のレベルはと言われれば、まあ布団にひきこもりたくなるレベルかな。

ただ二度寝したいだけだろって？ご名答(にっこり)





「パンか飯か」



『ご飯』



「じゃあ手前でやれ」



『なんで』



「俺パンだから、飯は勝手に分けろ」





そう言って奴は「いただきまーす」とトーストを食べ始めた。……なんて奴だ……






『じゃあパンにする、だからやって』



「もうトースト終わった、手前でやれ」





『やって』「嫌だ」と不毛な対決を続けること約30秒。私が折れた。


だってこんなトーストのいい匂いがしてたらさぁ…………腹減るよね




仕方なく、中也が作ってくれたハムエッグを食パンに乗せ、トースターにセットする。






『全く……これくらいやってくれてもいーのに』




「ブーメランだぜ爆発頭」





『そのあだ名しつこいンですけど！！なんだお前は私の頭に恨みでもあんのか！？？』





「髪に恨みはねーけど」



「言う事聞かねェ手前には常に苛ついてるなァ？」





毎度毎度髪濡れたまま寝やがって、風邪ひいたらどうすんだバカの癖に、 とさり気なく…いや堂々とディスってくる160cm。




お前はお母さんか、とか彼女に常に苛つくとはどういう了見だ、とかまあ不満は山のようにあるわけだけど、中也は既に髪も整え、粗方準備も終えているわけで。


……何も言い返せないぽよ…(白目)




というわけで取り敢えずトーストを頬張る。




『いただきまーす』



「おう 有難くいただけ」




上から目線にはイラッときたけどほんとに美味しかったので許すことにした。



ほんとに中也は料理がうまい、料理人になれるかもしれない。

……い、いやスイーツ系は私の方が上だけどね！パンケーキとか！！女子だし！！！






…………………。トースト食べよう。





『………ふまい……んぐ』






「食べ終わったら髪結ぶからな 洗面所来いよ」





『ほーい』

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