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普段なかなか口にできない高級料理に舌鼓を打った後は、入浴担当の使用人付きのお風呂……え?
『ほ、ほんとうに……ひ、ひとりで……』
使用人「玲王様の頼み事ですので……」
使用人「ヘアケアもスキンケアもお任せください!」
使用人「マッサージもいたしますわよ」
使用人たちの圧におされてしまったが、頭皮マッサージが気持ちよかったので結果オーライってことで。
—————————
『……てな感じで、一生分の入浴を味わってきた』
玲王「まあ、満足してもらえたなら良かった」
入浴後、自室に戻ってしばらくパソコンで仕事をしていると、玲王くんが来てくれた。
玲王「それ、“青い監獄”の仕事?」
『仕事ってよりかは、個人的な……まとめ、かな?』
玲王「俺も見ていい?」
『いいよ。ちょうど玲王くんのやってたから』
画面を覗き込むと、俺のステータスや試合での動き、戦績など詳細がびっしり。
パソコンの隣にある「御影玲王の研究ノート」と書かれたノートもびっしり。
でも、とても見やすい……真面目で几帳面だな。
玲王「これマジで全部お前がやってんの?」
『うん……結構大変だけど、意外と分析楽しくて』
玲王「………………」
『わからないところあったら聞いてね』
玲王「ああ、わかっ………………た……」
顔を上げると、すぐ目の前にブルーライトカットのメガネをかけたA。
俺が座った位置が無意識のうちにAの近くだったから、仕方のないこと……なのか?
『大丈夫?』
玲王「お、おう……(なんでコイツ照れてねぇの?)」
『ねぇ、玲王くん。
言いたくなかったら言わなくていいんだけど』
玲王「ん、なに?」
『玲王くんにとって、“宝物”ってなに?』
パソコンに向き合った彼女の背中がどこか悲しそうに見えてしまった。
玲王「それは——————」
誠士郎「あ、ここにいたの玲王」
言いかけたその時、タイミング悪く誠士郎が部屋に入ってきてしまった。
誠士郎「ねぇ、なんの話してたの」
玲王「えっと……」
『玲王くんと私の髪色って似てるよねって話』
いっておいで、と普段と変わらぬ表情で俺に告げる。
教えてよ、お前の考えてること。
俺知りたいよ、お前のこと、全部……
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ネムノキ(プロフ) - LiLiさん» コメントありがとうございます!長らくお待たせしてしまいましたが、本編を更新いたしましたのでぜひ!番外編もよろしくお願いします♪ (4月21日 22時) (レス) id: 2f94861ab5 (このIDを非表示/違反報告)
LiLi(プロフ) - ネムノキさん» 青い檻のバーサーク6の方も楽しみにしてます!!めっちゃ面白いんで頑張ってください!! (4月1日 21時) (レス) id: de7dec8312 (このIDを非表示/違反報告)
ネムノキ(プロフ) - コメント欄にて失礼します!長らく続きを出せず、申し訳ありませんでした!近いうちに氷織&烏編を一気に出すのでお楽しみにしていてくださいm(__)m (3月26日 23時) (レス) id: 2f94861ab5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネムノキ | 作成日時:2024年2月8日 0時