悪女にハメられた女の子はあの人の妹

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国見サイド



肩より少し上だったAさんの髪の毛が、俺と同じくらいの長さになっていた。



今Aさんは、髪の毛を整えてもらっている。




「金田一…」



金田一「俺はあの新しいマネージャーを許さない」



「当たり前だろ。…及川さんたちもこの２年間何を見てきたのか」



金田一「それに俺は、マネージャーはAさんだけでいいと思ってる…。」



「Aさんがいないバレー部は、青葉城西バレー部じゃない」



金田一「あぁ！！」




綺麗事とかそんなんじゃない。



俺達が心地よくバレーができていたのは、紛れもなくAさんがいてくれていたから。



そんなAさんがこのバレー部にいなくなったら……




いや、考えたくないな。




金田一「おい国見。Aさん、確かキセキの世代と仲いいって言ってたよな…？」



「一年前くらいにな」



金田一「…どーにかしてキセキの世代に会えねぇかな」



「…無理だろ、確か東京にいんでしょ」



金田一「まぁそうだけど…。

Aさんを守りたい」



「…コクッ」




『お待たせー！！』



「Aさん！！」



金田一「っお、お似合いです！」



『ほんとー！？ありがとうっ！』





Aさんは何事も無かったかのように、短くなった髪の毛を揺らして美容室から出てきた。


・・・前のAさんも好きだったけど



更に可愛くなった気がした。

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