番外編 冬の奇跡＿第2話＿ ページ37
場所は変わってとあるショッピングモール
志賀｢ま･･･まだ買うんですか･･･？｣
A｢そうだよー頑張れー｣
志賀はA達が何を買っているのか分かっていない｡
ショッピングモール内の全ての店を端からまわっている｡
服装も変わりAはフリルが付いたワンピースを着ている。
話によればボスに買って頂いたそうだが、Aは嬉しそうな顔はしていなかった｡
A｢だって、あの人の趣味だよ？最悪｣
と言っていた｡ならば着なければいいのに。
因みに志賀が着ている服はAが買い与えたものだ。
志賀と同年代の人物が着るような流行りの服である。
初めは恐縮し断ったのだが結局は全て貰ってしまった。
A｢次はこの店ね。少し待ってて｣
そう言うとAは店に入って行った。
5分後に出てきたAは何も持っていなかった。
志賀｢買わなかったんですか？｣
A｢いや、これ以上持てないでしょ？
家に送ってもらった。
このショッピングモール、マフィアの傘下だから。｣
志賀｢なるほど｣
A｢却説、次で私の用事は最後だよ｣
志賀｢そう言えば尾崎幹部は何処に？｣
A｢別に買い物があるんだって。
後で待ち合わせしてる。｣
･･･次で最後と言ったにもかかわらず、この後5件ほどまわることになった。
ーーーーー
紅葉｢A、終わったかえ？｣
A｢はい！｣
紅葉｢おや、志賀は何処に行った？｣
A｢サービスカウンターに、荷物を送る為の手続きに行かせました。｣
紅葉｢では少し待つか。｣
A｢あ、志賀君がいない今のうちにあの店行ってきますね
姐さんは此処で待ってて。｣
紅葉｢急ぐのじゃぞ。バレぬようにな。｣
A｢はーい｣
＿＿そう。この買い物はAが皆へのクリスマスプレゼントを用意する為のものだったのである。
そして志賀に買う分で最後なのだ。
皆が欲しいものは何気ない会話のうちに分かったのだが、志賀の分は決まっていない。
このプレゼントには志賀のマフィアへ入った記念も含む。雑なものは渡せない。
かなり迷ったAだったが、あるものを買い、店を出た。
？？｢ねえ、君｣
話しかけられたのは、その直後だった。
その頃＿
志賀｢お待たせしました！
あれ？Aさんは？｣
紅葉｢Aなら買い忘れがあると言ってその店に＿おや｣
志賀｢どうされました？｣
紅葉｢彼処じゃ｣
紅葉と志賀が視線を向けた先に居たのは数人の男に囲まれたAだった。
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作者名：夜 | 作成日時：2018年11月3日 22時
