chapter 9 ページ10
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軽い捻挫ね、と保健医に言われたものの、そもそも運動なんか体育くらいしかやらないから怪我をするのも久々で。
だから、真っ赤に晴れた足首を見て、うわぁって声が漏れでる。
｢佐藤さん、大丈夫？帰る手段ある？｣
清水先輩がとりあえずと貼ってくれた湿布は何処へやら、新たに手当が施される私の傍らで見守ってくれていた山口くんが心配そうに尋ねてくる。
うちは両親が共働きだから、多分迎えに来るとしたら部活が終わる頃だろう。幸い兄弟はいないからご飯作らなきゃ！みたいな漫画のようなことは起きない。
｢一応連絡してみるけど、多分遅くはなるかなぁ……
でも大丈夫！怪我したのが久しぶりってだけで、1人でも帰れるよ。｣
あんまり無駄な心配をかけたくなくてそういえば、複雑そうな顔をした山口くんと、微笑ましそうに見てくる保健医の先生。
｢でもマネージャーとはいえ立ち仕事なんてさせられないわよ？念の為病院には行って欲しいくらいなんだから。｣
包帯を巻き終えた年生がにっこりとそう言うので、部活で時間を潰す線はナシっぽい。と、一応休みになることは(悟られてそうだけれど)伝えなくては行けない。
｢どっちにしても荷物取りに戻るし、キャプテンに伝えないとなので、戻ります。ありがとうございました！｣
仕方が無いのでそう告げて、右足に重心を置いて立ち上がる。すかさず山口くんが手を貸してくれたのでありがたか借りるけど、平均身長の私と背の高い山口くんでは支えてもらうのにちょっと不格好になる。
マヌケっぽいのが可笑しくて、思わずふ、っと笑いが漏れた。
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あめ - 面白いです！！更新楽しみにしてます… (2022年2月8日 19時) (
レス) id: aca36a2c7b (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - 山口忠の小説が少なすぎるので嬉しすぎますし、面白いです…更新楽しみにしてます！ (2021年3月23日 2時) (レス) id: 85ad8c6978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地下2階 | 作成日時：2021年3月18日 23時
