【文スト×刀剣乱舞】おいコラ出てこい、時間遡行軍

＊拾弐 ページ14

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＿ポートマフィア本部、首領室






｢…失敗かね？｣




｢ｯ、…すみません｣




ぎしり、ゆっくりと椅子の背もたれに体を預ける男、ポートマフィア首領＿森鴎外に、

"刀剣を操る少女"の生け捕りに失敗した芥川がその報告をしていた





｢ふむ、…2mを超える大男が急に現れた、か。しかも羅生門も効かないとはね。
あの例の"8人"だけではなかったのか…。｣





机の上の資料には、探偵社が苦戦していたあの事件が載っていた


そこには8人の男性が刀を振るう姿と、1人の少女





｢ご苦労様。芥川君、君は"もう"下がっていいよ。｣




｢…失礼しました｣





パタリ、悔しそうな顔で部屋を出ていく芥川と入れ違いに、


部屋に入ってきたポートマフィア幹部＿中原中也



彼は帽子を取り胸に当てると、一礼をした





｢首領、呼びましたか｣




｢あぁ、中原君。例の取引の事だが、相手がポートマフィアの資料を盗んでね。取引場所で殺して構わない。｣




｢分かりました｣




それと、と先程の資料片手に森は言葉を続ける




｢この事件の話は知っているだろう？

…芥川君が捕らえるのに失敗してね、この件も中原君に任せるよ｣




｢有難うございます｣




｢丁度エリスちゃんもこの娘に会いたいと言っているから、怪我をさせないように｣




｢はい。では失礼します｣




また一礼をし、その場を後にする中原



森は再び資料に目を落とし、呟いた







｢うん、この娘にはエリスちゃんには少し大きすぎるドレスがあったから着せたいなぁ｣









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『(ｿﾞｯ…何だか寒気が…)』




(私が抱きしめて暖めてあげようか？)




『(え、いいんですか？)』




(！！！任せてくれ給え！！)




(あああ太宰！！俺の主から離れてー！！主は少し抜けている所があるの！)

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