水の女神は華麗に舞う11【オリオンの刻印】

509,ダイヤモンドアーム！ ページ35

タツヤさんがスペインのMFチコ・アリソンさんからボールを奪い、スペイン陣内へと進んでいきます。


明日:「皆、いくぞ！」


明日人の掛け声でFWとMFの人達が上がっていきます。もちろん、スペインチームはDFを固めています。
それも計算のうちで、今度は三人一組になり細かくパスを回していきます。


クラリオ:「これは…！」

《日本代表、今度は三人一組になり細かくパスを回しています！》

美月:(“トライアングルパス”成功です！)

風丸:「アツヤ！」

アツヤ:「おう！」


風丸さんがアツヤさんにパスを出し、アツヤさんは自身の必殺技“クマゴロシ・斬”を繰り出します。しかし、アロンソさんの“ザ・ボヨン”によって止められてしまいました。


苦しい状況が続く中、ボールはアロンソさんからクラリオさんヘと繋がります。


すぐ不動さんと剛陣さんが応戦しようとしますが、


不動:「くっ！」

剛陣:「早ぇ！」

光:「“ダブルブロック”の体勢を作る前に突破された！？」

美月:「そんな…！」


DFの皆さんが何とか止めようとしますが、クラリオさんの力強いドリブルに守りを崩されてしまいました。


そして円堂さんと一対一になってしまいます。


円堂:「こい！」

クラリオ:「“曲がるダイヤモンドレイ”！」

美月:「やっぱり進化している！円堂さん…！」


祈るように円堂さんの方を見る私達。


円堂:「“ダイヤモンド……」

ベラスコ:「性懲りもなく。」

ベルガモ:「そんな技…！」


呆れた、というように鼻で笑うベラスコさんとベルガモさんにムッとする私。


美月:「バカにしないでください！
円堂さんには何か考えがあるんですよ！」

ベルガモ:「はっ、どうだかな。」

円堂:「アーム”！！」


円堂さんはダイヤモンド化させた腕を、ゴールに向かって曲がるシュートに伸ばし、巨大なその手でボールを包み込むように受け止めました。


《な、なんということでしょう！円堂、クラリオの“曲がるダイヤモンドレイ”を止めました！》

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