水の女神は華麗に舞う9【オリオンの刻印】

408,もっと練習しなきゃです！ ページ32

美月:「はぁー……光くんすごいね！
私、ディフェンスってあまり得意じゃないからもっと練習しないと(^^)」

乱れた呼吸を整えながらタオルで汗を拭う私。
その隣では光くんがボトルを片手に苦笑しながら私の方を見ていました。

光:「確かに、美月はドリブルとかシュートの方が得意だもんね。」

美月:「おっしゃる通り！流石チーム一の分析力だね！」

光:「ま、まぁ一応チーム全員のプレースタイルは把握しているからね。」

美月:「いいなぁ。
私、そういう頭を使うことって苦手だから尊敬しちゃうよ〜！」

光:「でも俺は、美月みたいにあんなすごいシュート打てないから(^^;」

美月:「ええ！？すごいシュート！？
そ、そうかな(〃∇〃)」


私は、照れ顔を誤魔化すようにボトルのスポーツドリンクをぐいっと飲みました。


お世辞や嘘でも誉められるとすぐに照れてしまう私。
↑(単純すぎるだろ…)


光:「…………ねぇ、美月。」

美月:「ん？」


先程までの楽しかった雰囲気とはうって変わって、光くんは少し不安そうな表情で私のことを見ています。


光:「…………。」

美月:「どうしたの？光くん。」


私が問いかけると、


光:「美月は………俺達の前からいなくなったりしないよね？」


光くんは、目を伏せながら小さい声で意外な言葉を発しました。

409,大きな不安→←407,やっぱりすごいです！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す