救出作戦と覚悟その4 ページ35
私は何も言えず、俯いてその場に立ち尽くすことしかできなかった。
反論なんて出来ない。だって全て事実だったのだから。
「ほら、何も言えない。所詮お前はその程度なんだろ」
嘲笑う声が頭に土足で入り込んでくる。
やっぱり、私のことずっと恨んでたんだ。真実の人生ぐちゃぐちゃにしたのは私だもんね、怒って当然...。
後悔や自責の念が止まらなくなる。
しかし。
嘲笑う声はふと止んだ。
代わりに聞こえてきたのは、優しい声。
「...でもね、おかしいんだ。今全部ぶつけたら、復讐してやろうって気持ち薄れちゃった。なんでだろうね、茜」
思わず、顔を上げる。
『真実...』
私と瓜二つなその顔は、温かい笑みを浮かべていて。
「本当は思ってないこともいっぱいあった。でも、自分を止められなかった。最後まで迷った。どうするべきか、頭では分かってた。最初から誰も悪くなかった。もちろん、茜だって」
脈絡のない、単調な文が口から吐き出される。
何が言いたいのかはっきりとは伝わらなかったが、それら全て伝えたいことなんだということは分かった。
「だから、終わらせることにした。何もかも。復讐も、自問自答も、全部。...モトキくん、こんなことに付き合わせちゃってごめんなさい。手の鎖...、枕の下にある鍵で解除できるから」
モトキ「え、いや...
...まさか」
嫌な予感がした。
真実は、何をしようとしている?
「To be or not to be, that is the question.」
聞いたことある台詞だ。なんだっけ。確か...
モトキ「シェイクスピア作、『ハムレット』...」
そうだ、ハムレット。四大悲劇の1つ。有名な台詞だ。
「復讐をすべきかすべきでないか。とても有名だよね。私にぴったりだ...けど、本当はこうなのかもしれない。
____生きるべきか死ぬべきか。」
まさか。
『真実!やめろ!!!』
真実がナイフを振りかぶった。
そして____
「____答えはNoだ」
真実の腹に、深々とナイフが突き刺さった。
ーーー
私シリアス向いてねぇわ、訳分からんくなってきた。
これギャグものじゃなかったでしたっけ(´・ω・`)
日常に戻りてぇええっ!(゚д゚ )クワッ
159人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チョコザイ(プロフ) - おもしろい (2018年7月28日 16時) (レス) id: 613124173f (このIDを非表示/違反報告)
Alice:A(プロフ) - よつ葉@YouTube命。さん» おう!考えて考えて((┌|o^▽^o|┘))♪ (2018年5月8日 1時) (レス) id: 0101dbf24c (このIDを非表示/違反報告)
よつ葉@YouTube命。(プロフ) - Alice:Aさん» 了解!考えるねヽ(・∀・) (2018年5月7日 15時) (レス) id: 99a9981eb6 (このIDを非表示/違反報告)
Alice:A(プロフ) - よつ葉@YouTube命。さん» 楽しみにしてて!願わくばリクエストををを!!(図太い) (2018年5月6日 22時) (レス) id: 0101dbf24c (このIDを非表示/違反報告)
Alice:A(プロフ) - りんごおさん» 見てくれるだけで充分だよー!4章楽しみにしてて! (2018年5月6日 22時) (レス) id: 0101dbf24c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Alice:A | 作成日時:2018年2月7日 22時