仕事帰りの路地裏で銀髪を拾いました。ー2ー【 はたけカカシ 】

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カカシside


俺はAを放ったらかしにして走り続け、気がつくと知らない路地裏にきていた。


そこの行き止まりで真っ黒な塊が動いている。


近寄ろうかと思ったが、何故かここで待たないといけない気がして、それ以上距離は縮まらなかった。

少し乱れた息を整えていると、そいつはまた俺に琥珀色に輝く目を見せてきた。



そいつと目を合わせた瞬間、急な頭痛に襲われて俺の意識は途絶えた。





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貴方side


はぁ...何なのよアイツ。

変な犬みたいなのをじっと見つめたかと思ったら、そのまま私を置いて追ってっちゃうし...

このまま帰ってやろうかと思ったが、迷子になっても困るので、私もカカシの後を追って走った。









.....あれ！？


今カカシは確かにこの角を曲がって路地裏に入っていったはず...

なのに、曲がった先はすぐ行き止まりになっていて、カカシは愚か何も無かった。


『嘘......

カカシ！！いるなら返事して！！！』


彼の名前を呼ぶも、何も反応はない。

でもここへ来たのは間違いではないはず...なら一体どこへ...


....はぁ、また私の夜ご飯はお預けか。






その後も、ずっとカカシを探して走った。


だが、全然見つからない。


どのくらいの時間がたったんだろう。


疲れたし、眠いし、お腹はすくし...


家にいるかもしれないと一度帰って待ってみたが、その日カカシが帰ってくることは無かった。


桃さんや雉原達にも電話をしたが、誰もカカシ...いや、銀がどこにいるかは知らなくて、桃さんに「今日は休め」と怒られた。









元の世界に帰っちゃったのかなぁ...


まぁ、流石に四ヶ月弱ここにいたら、もうそろそろ戻ってしまうだろうとは思ってたけど...


やっぱり部屋で独りでいるのは寂しい。





何してんだろう...カカシが来る前に戻っただけじゃないか。



なのに....なんでっ......

何故、涙が止まらないのだろう...



やっぱり一度好きになってしまえば、諦めることが出来なくなる。



もう...会えないのかなぁ...





『っ.....うぅ......また....会いたいよぉ.....戻ってきてよ.....カカシッ.......』

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