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S「智くん…なんの用だった？」
『お見舞いに…』
だと思うんだけど。
S「前にもここ来たことあんの？」
『あ…、なんか、特製チャーハン作ってくれるとか言って、1度…』
S「それでか…」
翔さんのその言葉に、さっきの怪訝そうな顔はそのせいだったんだと私はこの時理解した。
明日、部長と話をする為には…今日きちんと翔さんと話をしなくちゃいけない。
なんて切り出せばいい…？
どんな言葉で話をしても、私が最低なことをしたことには変わりはないんだけど。
『あの……少しだけ、私の話を聞いてもらってもいいですか…？』
S「やだ」
『えっ…？翔さん…？』
S「嘘だよ。はぁーー。お前は……顔に出やすいんだよな」
えっ？何が？
顔に出やすいって何？
両頬を手で押さえてみるけど、そんなことで隠せるはずもないんだけど。
S「“おれのことすきなくせに”」
『あ……』
翔さんが家に来た時に、言っていた部長のセリフ。
なんで、今…それを…
S「それ言われた時、お前の肩がビクッて上がったんだよね。智くんの方は明らかに俺に向かって言ってたけど」
ぐっと何かを睨むようにしてそう言った部長の顔を思い出す。
あれは、翔さんのことを見てたんだ…
S「お前が智くんのことを好きなのは承知の上で、ふたりの間に距離が出た頃を見計らってお前との距離を詰めた俺はずるいかもしれないけど…。お前にその隙を作ったのは、智くんの責任だと俺は思ってるから。智くんに遠慮する気はないんだけどさ」
そこまで言って、「はぁー」とため息を吐く翔さん。
S「俺の方に気持ちが向いてきてる自信はあったんだけどな」
『翔さん……』
S「お前はどうしたい？」
『私は、どうしたい…？』
S「さっきも言ったけど…俺はお前が智くんのことが好きだっていうのは承知の上で、お前と付き合いたいって言った。OK貰ったからには全力で幸せにしてやる自信はある。不安にさせるようなことやお前の嫌がることはしないって誓うよ。でも…大事なのはお前の気持ちだから」
『私の気持ち…』
S「お前が俺と付き合うって選択をしたその気持ちを疑うわけじゃねーけどさ。お前は、本当にこのまま俺と付き合うってことでいいわけ？俺の彼女として、これから先も、智くんと向かい合える？」
『………っ…』
どうしよう…
私……この人にここまで言わせてしまうなんて。
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ゆん(プロフ) - 一気に読みました！4人の中で揺れる主人公ちゃん、どうなっていくんだろうと思いながら読ませていただきました！翔くんの強引さにキュンとしつつ、恋が実ってよかったなーと思いました！ありがとうございました！ (2019年8月23日 18時) (
レス) id: a0f49605fb (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - さとあすさん» いつもありがとうございます！なんとか完結させられましたー！ショックは妄想で癒しましょう！お互いに(;_;)あちらのお話、今だ手を付けられずですが…頑張りますのでよろしくお願いします。 (2018年9月24日 22時) (レス) id: cb4b34da9b (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - Fu--chanさん» 初めまして！コメントありがとうございます。そして、お返事遅くなりました(;_;)楽しんで頂けたみたいでとても嬉しいです！またオマケも楽しんで下さいませ。 (2018年9月24日 22時) (レス) id: cb4b34da9b (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - けいさん» ありがとうございました！お返事遅くなりました(^^;;皆様のお陰で無事に完結を迎えられて、オマケまで書くことができてます♪再びお付き合い頂けたら嬉しいです！ (2018年9月24日 22時) (レス) id: cb4b34da9b (このIDを非表示/違反報告)
さとあす(プロフ) - ハルノさん、完結おめでとうございます。五人に好意を持たれて揺れ動くお話、何度も何度もニヤけさせていただきました。春のにのショックから夏の磁石ダブルパンチでKO寸前でしたが夢を読みながら長い夏休みを乗り越えられました。あちらのお話もまた楽しみにしています (2018年8月30日 23時) (レス) id: a0ae5a4b08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno*
| 作成日時：2018年8月16日 21時
