【男主】笑顔の仮面を貼り付けるピエロ【五奇人】

18つ目の仮面 ページ19

『失礼しまーす』



「…あっ、A先輩っ…！？


どうしたんすか…もしかして、俺に会いて来てくれた…とか……自意識過剰っすよね…しにたい…」



『おぉう翠！？大丈夫か…！？』



流星隊のみんなが休憩しているところに堂々と入って行く俺。


翠がすごい勢いで歓迎してくれたが、残念ながら、今日は翠じゃない。




『忍に、お願いがあるんだ。



…あと、流星隊のみんなにもちょこっとだけ手伝って欲しいことがあるんだけど。』



忍は、「拙者でござるか！？でも、えっと、」なんてアワアワしている。




小柄で、忍者同好会の忍に適任だと思った仕事がある。


ほかのメンバーも、「自分にできることなら」と張り切ってくれる。



対策が、必要なんだ。



保険が、必要なんだ。





ライブの資料を撮っていたのは見た。

わざわざ無音でやったのは、俺を起こさないようにだろうけど…。




「…そういえば、さっき瀬名がAのことを探していたぞ☆」




『……泉先輩が、ですか…。』



あの先輩、急にお兄ちゃんスイッチが入るんだよな…


俺、なんかしたかな…。




「なるべく早めに会いたいって言っていたぞ☆


ライブまで時間がないとか…」



『…あっ。




…わかり、ました。

多分…うん、了解です。



えっと、それじゃ、ライブ当日までにまた連絡しますが、よろしくお願いします。



忍も、そんなに緊張しなくていいからな。』




そう言って流星隊のレッスン室を出る。



…Knightsの方、行くか。

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