12つ目の仮面 ページ13
「それじゃあ『さくせん』をたてましょう〜♪」
『…作戦？奏汰先輩、何の作戦ですか…？』
「…？？ひめさんの『うそ』をあばく『さくせん』ですよ〜…？」
何を今更、みたいな顔で言う奏汰先輩。
…姫が、嘘を…？
「何を言ってるのかわからない、と言ったところかのう…
実は、Aくんの妹が転入してくる、という情報を得た時、逆先くんが我輩たちを集めたんじゃよ。」
『…夏目が？』
零先輩の言葉に驚愕する。
夏目を見ると「言わなくていいかラ。」と威圧しているが、零先輩の口は止まらない。
「元から逆先くんはAくんを気に入っておったじゃろう？
逆先くんがの「Aくんと妹の間に絶対何かある」「壊れる前に五奇人が動こう」と必死に訴えてきたんじゃよ。」
…鼻がつーんとした。
夏目が？そんなことを？
『…っ夏目ぇ〜っ！お前〜っ！！』
「わっ、ちょ、ちょっト！いきなり抱きつかないでくれル！？」
『いきなりじゃなかったらいいのかよ〜！？
…俺、すげー良い友達持ってたんだな。
やべえ、泣きそうだ。』
夏目は、俺を抱きとめながら、頭を撫でてくれる。
嫌々、って感じだけど、手つきは優しい。
…こいつは、こういうところがあるんだよな。
「…話を戻しましょう☆
それでですね、この日々樹渉が！！
姫さんのことをストーキングさせていただいたのです…☆」
『…は？』
感動的なシーンがすぐに終わる。
渉先輩が、姫を、ストーキング…？
『いやいやいやいや、やめてください本当に。
ストーキングとか趣味悪いですよ渉先輩…』
「本当に引いてる顔をしてるね…
もちろん、あんな悪意で出来たような小娘を渉が好意でストーキングするわけがないのだよ。」
マドモアゼルを撫でながら、宗先輩が言い放つ。
…ですよね、なら安心だ。
「当たり前じゃないですか…！
…そして、Aくん、これを見たことは、もちろんありますよねぇ…？」
そう言って渉先輩が妖しい笑みを浮かべながら出したものは、
姫の薬が入った可愛らしいポーチだった。
『…ッ！？そ、それ…姫のですよね！？
な、なんでそれを…！？』
いつ発作が起こっても良いように、と姫が毎日欠かさず持ち歩いているものだ。
五奇人のみんなは、俺を見て、苦笑いをした。
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そぬん - 涙が止まらなかったです…。五奇人が笑顔でライブをするというのを空想上ではありますが見れて、良かったです。最高のエンドでした!! (2020年7月17日 0時) (
レス) id: 5ad600b11d (このIDを非表示/違反報告)
sakurasaku(プロフ) - あ、あれ……。おかしいな……。最後辺り読んでから目から塩水が止まんねぇ……。 (2020年2月23日 19時) (レス) id: e53f230869 (このIDを非表示/違反報告)
仍(プロフ) - 今更ながらコメントして申し訳ありません。感動しました。奇人…夏目…いいですね…でも1番の推しはこの小説の主人公くんですね…素敵な小説をありがとうございます。 (2019年11月25日 21時) (レス) id: dec789af05 (このIDを非表示/違反報告)
あいあい - まだ7つ目ですがスバルくんの発言に思わず吹き出してしまいました。今から続き読みます！ (2019年1月10日 0時) (レス) id: 69cadf1e76 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうくんのストーカーのストーカー - ニックネームあれですけど私も夏目最推しです！(漢字あってますかね？)最近夏目多くないですか？私無課金なので、凄くキツイです...最後まで読ませていただきました！とても面白かったです！ (2018年3月27日 10時) (レス) id: c392d9b03c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Satori | 作成日時：2017年8月2日 17時
