【刀剣乱舞】主が大好きすぎるまんばちゃんの話【山姥切国広】

十八日目 ページ19

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まんばちゃんの機嫌が悪い。

いつも抱きついてくるのにある日を境に全く抱きついてこなくなったし、眉を寄せて怒っている顔だ。近侍の仕事だって、ミスが目立ってきている。



どうしたのだろう？


反抗期？




「まんばちゃん？」

「何だ」

「どうしたの？」

「？ どうもしないが？」


やっぱり変だ。

いつものまんばちゃんなら、ここで仮病の一つでも使って構って貰おうとするのに。


普通のまんばちゃんになっちゃったの？



どうにか、機嫌を治せないかな。カッコいいまんばちゃんも好きだけど可愛く甘えてくるまんばちゃんも好きなのに。



「万屋に付き合ってくれる？」

「ああ、分かった」



万屋への道のりは遠くない。あっという間についたお店で消耗品などを買ったあと、暫く店内を見て回ることにした。


「あ……」


そこで運命の出会いをした。







「主？」

「なあに？」

「何を作っているんだ？」

「ふふ。内緒」


部屋にぱちぱち……と小さな音が断続的に響く。隣に控えているまんばちゃんは不思議な顔をして、私の手元を覗きこんだ。



「出来た」

「何だ？ それは」

「まんばちゃんにプレゼント！」




私は出来上がったばかりのプレゼントを渡した。



それは黄色と水色のパワーストーンを使用したブレスレットだ。


色でまんばちゃんをイメージしただけではなく中央の水晶には、まんばちゃんの紋が入っている。



さすがは審神者御用達の万屋。
刀剣男士のグッズも豊富らしく、このパワーストーンはハンドメイドコーナーで買ったもの。


小学生の頃にビーズアクセサリー作りにはまっていた事もあって時間もかからず作れたのだ。



「俺に……」

「うん！ 左手は手甲も何もしてないから、際立つかなって」


そう言って私はまんばちゃんの左腕にブレスレットを着けた。その途端に桜が舞い始める。気に入ってくれたかな？




「あ、ありがとう……大切にする」




目を輝かせてブレスレットを見るまんばちゃんは、パワーストーンと同じくらい輝いていた。






────────【おまけ】



(主からの贈り物……！ 俺なんかがつけて良いのだろうか。しかし主が俺のために選び作ってくれたんだ。無くさないように肌身離さずつけるようにしよう)


(今日も兄弟は嬉しそうだ)



なんて、まんばちゃんが喜びながら戦ってくれたら嬉しい！(о´∀`о)

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