10年後雲雀さんには敵いません。 (ページ23)

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意識3〜雲雀side〜ページ23

「ふぅん。そう。」

僕が相槌をうつと、彼女は

『自分から聞いといて興味なさそうに返事しないでくださいよ。』

と笑いながら言った。

「そんなことないよ。君の結婚願望は興味があるからね。」

そういうと、意外だと言わんばかりの顔をして

『雲雀さんはないんですか？理想のタイプとか、結婚願望とか。』

と、聞いてきた。

「理想のタイプ…というかは分からないけど、話は合う人がいいね。あと群れない人。結婚願望はなくはないかな。いい相手がいたらするかもね。」

群れる女性は大の苦手だ。

『なるほど、結婚は群れるのに含まれないのか。そして雲雀さんと話が合う人なんているのか。』

謎だ…という彼女。

「話が合わない人とはご飯もいかないけどね。」

『あ、なら私は話が合うってことですか？ありがとうございます。』

笑顔でお礼を言う彼女。

「僕は君だなんて一言も言ってないけどね。」

僕が意地悪く言っても、

『いや、今の流れは私でしたよね？』
と言って笑ってくれる。

君は僕のことを意識していないかもしれないけど、僕は君に会うためにここに来てるんだからね。
でも君は昔と変わらず鈍いままだ。

これからは、鈍い君でも分かるよう、
僕の想いを伝えていくから。

「でもまぁ、覚悟しとくといいよ。」

『え、なにをですか？』

今はまだ鈍いままでいいよ。