仕事の付き合い ページ5
このところすごく忙しい。本当に忙しい。
鬼灯様は顔色ひとつ変えずに仕事をこなしているが、私はそうもいかない。
だが、大変だということを鬼灯様に気づかれるとめんどくさい女だと思われかねない。
仕事が出来てプライベートと混合しないから鬼灯のもとで働けていると考える香桃葉。
しかし一方の鬼灯はそんなことは1ミリも思っていなかった。
「香桃葉さん」
鬼灯から声をかけられる香桃葉。
『はい、なんでしょう?』
「貴女、顔が疲れきっていますがちゃんと休んでいますか?」
(え、そんな顔に出てた私!?ポーカーフェイスにしてたつもりだったのに…)
『は、はい。大丈夫です。ご飯も食べているし、睡眠もとっています。』
「そうですか…。」
そういいながら鬼灯は本を閉じた。
「もしよろしければ、今晩飲みに行きませんか?」
えっ… という顔をする香桃葉。
それもそのはず、補佐官として務めて以来1度も鬼灯と食事や飲みになど行ったことがなかったのだから。
鬼灯は彼女の反応を見て眉間にシワをよせた。
「嫌とは…いいませんよね?」
『!!は、はい!それはもちろんです。ありがとうございます。』
「そうですか。では、仕事が終わり次第この場所で。」
鬼灯はそういうとまた仕事を再開した。
(…お酒かぁ。仕事の付き合いとはいえ、少し楽しみだな。)
ー彼女はそんなことを思いながら、今晩の楽しみに向けて仕事を再開したのであったー
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恋歌(プロフ) - これからも頑張ってください!!!応援してます! (2019年3月25日 9時) (レス) id: 51f8eec8e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:香桃葉 | 作成日時:2018年8月22日 18時