仕事人間 1 ページ40
ー次の日ー
『…まぁいいや。仕事に私情はなし。よしっ!』
香桃葉は両頬をパンっと叩いてやる気を注入する。
書類に目を通していると、鬼灯が通りかかった。
「おや、香桃葉さん。今日はやる気あるんですね。」
『あ、鬼灯様。おはようございます。今日は ってなんですか。いつもありますよ。』
全く酷いな と言いかえす香桃葉を見て はぁ とため息をつく鬼灯。
「そうですか、ならいいんですけど。最近何やら天国によく行っているのでどうしたのかと思いまして。」
『最近桃太郎さんとよくお茶会してるんです。』
「そうなんですか。休みに何をしようといいんですが、厄介ごとだけには巻き込まれないようにしてくださいね。」
『はい。ありがとうございます。』
「ところで…」
『はい。』
「ぶっちゃけ白澤さんのこと好きなんですか?どうなんですか?」
鬼灯の言葉に香桃葉の手が止まる。
『…はい?え、まさか鬼灯様昨日のお香さんとのお茶会いました?』
「いませんよ。ただ通りかかったら白澤様が好きですって言ってるどっかの第二補佐官の声が聞こえたので。」
『……。』
「で、どうなんです?あのバカのこと好きなんですか?」
(…言えない。鬼灯様と白澤様だったら白澤様が好きってだけです。なんて!殺される…!!いや、もう死んでるけど。)
「なに黙ってるんです?早く答えてください。」
『…まぁ好きと言えば好きかな的な感じです。』
「なるほど。気になることがあるから好きになれない的な感じですか?」
『気になること…あ、白澤様が女好きじゃなくなることって…「ないです。」 …よね。』
香桃葉の言葉を間髪入れずに否定した。
『女好きじゃなかったらもっとモテてましたよね、あの方。』
「…そうでしょうね。香桃葉さんはそこが気になっていたんですね。」
『え?』
ー鬼灯の言葉の意味がよくわからない香桃葉であったー
64人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
恋歌(プロフ) - これからも頑張ってください!!!応援してます! (2019年3月25日 9時) (レス) id: 51f8eec8e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:香桃葉 | 作成日時:2018年8月22日 18時