お昼ごはん 2 ページ38
白澤様は、私が思っていたような女好きじゃないのかも と、香桃葉が思ったのも束の間。
「あ、可愛い女の子がいる!你好♪君可愛いね、今夜時間ある?ちなみに僕はたっぷりあるよ♪」
「いえ、すみません…大丈夫です…」
そう言って女の子はそそくさと去っていく。
「なぁ〜んだ残念♪あ、香桃葉ちゃん、ここだよお店!」
『…そうですね。』
(…なに期待したんだろ、私)
「ん?どうしたの?中華料理嫌い??」
いつもの優しい笑顔で香桃葉を見る白澤。
(なんでだろ…優しくされればされるほど胸が苦しくなる)
『いえ、中華料理好きです。』
「そっか♪良かった!じゃあ入ろっか!」
こうして二人は店に入った。
白澤と香桃葉は食事と会話を楽しんだ。
「そういえば、香桃葉ちゃんの好きな食べ物ってなんなの?」
『好きな食べ物ですか…うどんですね。後は野菜とか、りんごとか。』
「なんかざっくりしてるんだね…笑」
『でも好きな食べ物って、みんな結構質素なもの多い気がします。』
「あぁーそれは確かにそうかもね。じゃあ今度は、おうどん食べに行こっか♪」
白澤のその言葉に香桃葉は胸が高鳴った。
『!?………はい。白澤様に不都合でないのなら。』
「?僕は全然不都合じゃないよ?どうして?」
『…いえ、不都合じゃないなら良かったです。ではまたお食事してくださいね。』
「…?うん、そだね♪」
ー他の女の人じゃなくて私なんかと食事で時間割いていいんですか と口から出そうになったのを必死で飲み込んだ香桃葉であったー
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恋歌(プロフ) - これからも頑張ってください!!!応援してます! (2019年3月25日 9時) (レス) id: 51f8eec8e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:香桃葉 | 作成日時:2018年8月22日 18時