お昼ごはん 1 ページ36
香桃葉は、白澤に誘われてお昼ごはんを共にすることとなった。
香桃葉は白澤の左側を歩く。
(……白澤様はいろんな女性とお食事してるのかなぁ)
香桃葉はふとそんなことを思った。
「そういえば」
白澤が香桃葉を見る。
「香桃葉ちゃん今日はあの髪留め付けてないんだね。」
『髪留め…あ、炎のやつですか?そうですね。あれは仕事のある日は付けないようにしていますので。』
香桃葉の言葉に白澤の胸は少しチクリとした。
「…あいつにもらったから?」
心なしか口調も強くなる。
『うぅ〜ん…まぁそれはあります。やっぱりもらった本人の前でつけるっていうのはなんか、好きな人アピールしてるみたいで嫌だなって。仕事中ですし。』
「そう。じゃああいつには好きな人って思ってもらわなくていいんだ?」
白澤の言葉に香桃葉は少し言葉を詰まらせた。
自分でも処理しきれていない感情を、白澤は全て把握しているような気さえした。
しかし、その気持ちをのみ込んで答えた。
『………まぁ、上司と部下ですから。』
そう答えると、白澤は納得がいったのかいつもの優しい顔に戻った。
「そっか。ごめんね、なんか意地悪なこと言って。君があいつのことをどう思ってても自由なのにね。」
『え?』
ーおかしいなぁ〜 といいながら笑う彼をみて、自分の思っていたイメージと違うのかもしれないと思い始めた香桃葉であったー
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恋歌(プロフ) - これからも頑張ってください!!!応援してます! (2019年3月25日 9時) (レス) id: 51f8eec8e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:香桃葉 | 作成日時:2018年8月22日 18時