新米補佐官と白澤様【鬼灯の冷徹】 (ページ4)

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新米さんの素顔ページ4

女版鬼灯と陰で呼ばれている香桃葉。
その理由は、黒髪で無表情に仕事をするからである。また、鬼灯ほどではないにしろ、彼女にもそれなりのSっ気があるため、地獄での仕事は天職ではないかとまで言われている。

そんな無表情な彼女だが、別に好きで無表情になっているわけではない。

ーー

香桃葉は仕事を終えて、部屋に戻る。
部屋に入って最初にするのは…

『…疲れた。ただいま、柴太郎～～!!!』

そう言って彼女は柴太郎という柴犬の抱き枕を抱きしめた。

『はぁ…癒しだ。もふもふな感じがめっちゃ好き。』

そう。彼女は決してずっと無表情なわけではない。
仕事は仕事、プライベートはプライベートと分けているだけなのだ。

『というか今日初めて白澤様に会ったけど思ってたよりも面白い人だったなぁ』

そういいながら彼女は自分の机の引き出しを開けた。その中に入っているのはラバーストラップや下敷き、ファイルなどのアニメグッズであった。

『…でもやっぱり平面の世界って素敵。鬼灯様は白澤様に気をつけろって言ってたけど、私はどう考えても大丈夫でしょ～。』

人並みに可愛いものが好き。
人よりちょっと二次元が好き。
だけど仕事では無表情な鬼灯第2号。
そんな新米補佐官の日常であった。