新米補佐官と白澤様【鬼灯の冷徹】 (ページ19)

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鬼灯様とデート 3 ページ19

「貴女と出会ってからは、他の女性とどうかなりたいとは思わなくなりました。」

そう言われた香桃葉は一瞬フリーズした。
が、どういう意味なのかはあまり考えなかった。否、考えられなかった。

『そうなんですね…。すみません、私が鬼灯様にご迷惑ばかりおかけするから…』

「…はぁ」

『え、なんでですか⁉なにかしましたか⁉』

「なにもしていないことが罪なのです。」

と、なにか深いような深くないような言葉を残して鬼灯は話題を変える。

「あ、そういえば、地獄を案内しろと(閻魔大王に)言われても正直何について案内すればいいのか分からないのですが。」

『そうですね…美味しいごはん屋さんとか教えていただけるとありがたいです。』

「なるほど。わかりました。それでは美味しいお食事処を案内します。ちなみに何度も言いますが、今日はデート‼です。なので、そのように振る舞ってください。」

『あの…大変申し上げにくいのですが、なぜそこまでデートにこだわるんですか？』

そう香桃葉が言った瞬間、鬼灯にギロッと睨まれた。

「なぜ？なぜって今聞きましたか？」

『あ、いえ…大丈夫です。デートっぽくするにはどうしたらいいですか？』

ーそう聞くと、そんなこと自分で考えてくださいと言われた香桃葉であったー