[弱]婚約否定権【赤司征十郎】

睡魔と記憶６ ページ46

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いつも通りのアラームの音で目が覚める

なんか…暑い…


まだ完全に開ききらない瞼をこじ開けて
隣を見る







『…わっ…びっくりした…』








完全に瞼が開く

お腹に征十郎の手が乗っていて
更に頭上には征十郎の頭

要するに抱き枕状態に近い


朝からドキドキする
あぁ…だめだ！


そっと征十郎の手を退けて起き上がる




そこでふと思った…

あれ…私昨日…
自分でここまで来た記憶がない

寝起きなため頭が働かないし…


まぁ、いいや…


ベッドから出て制服に着替える

髪をゆるく束ねると
洗面所に向かう


いつもと変わらない日常…




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『…じゃない…っ！！』








バスケ部の朝練があるって言っていた

征十郎と同じ時間帯に出れば間に合うよね…？








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『征十郎〜?朝だよ起きて〜』


｢……｣


『朝練でしょ…今日から私も一緒に出るね』


｢…一緒に…？｣


『うん,だから征十郎が遅れたら私も遅れちゃう』


｢……｣








そう言うともそもそと布団から出てきた

あれ？意外と素直だ…









『あ,征十郎…私昨日…』


｢…途中で寝てたよ｣


『え？』


｢髪拭き終わってみたら寝てた｣


『じゃ、じゃあ…』








ぽん、と脳内で嫌な考えが浮かぶ









｢運んできたよ｣


『う、嘘でしょ…!?』


｢…寝る前に何か用事でもあったかな?｣


『いや…そういう訳じゃないけど…』


｢なら良かった｣


『…ありがと…ね』








きっと今,顔が真っ赤だろう…

恥ずかしくてしょうがない…
子供じゃあるまいし…運ばれるなんて…っ








｢…どういたしまして｣









ちょっと笑い混じりに言われた





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