[弱]婚約否定権【赤司征十郎】

君のタオル１ ページ13

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赤司side







｢｢ありがとうございました！！！｣｣







一軍の体育館にバスケ部の声が響いた







｢各自､速やかに着替えて出るように｣


｢｢はい！｣｣








指示を出し終わり
一息ついて着替えに取りかかる



まず汗をふくために

カバンの中から
タオルを取り出そうとした



が







｢は…？｣







最悪だ…

よりによって







｢…Aのか｣







ピンクのドットの柄の
タオルが入っていた

絶対出せば茶化されて終わる

ここは誰かに借りるのが正解か…？








｢おい涼太｣


｢ん？なんスか！｣


｢タオルを貸してくれないか？｣







すると驚いた顔をする涼太

僕にはよくわからないね
タオルを借りようとしてるだけのことなのに








｢あした大根でも降ってくんじゃね｣


｢え〜まいう棒がいい〜｣







少し横で話す大輝と敦にイラつきながらも

ポーカーフェイスでキープ







｢赤司君､タオル忘れたんですか？｣


｢あ､あぁ…｣


｢でもさっき手に取ってたのはなんですか？
タオル…っぽかったですけど…｣







テツヤは凄いね

あの短時間で見抜くとは









｢はぁ…タオルは持っている
だがな…｣








カバンの中のタオルを手に取る








｢僕にこれは使えない｣


｢｢…っぶふっ！！！｣｣








全員が吹き出した

まあ予想はしていたが…ね？








｢明日メニュー５倍｣


｢｢すみませんでしたぁあ！！！｣｣

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