練習後の出来事。 ページ30
Aside
あれから治療受けて、回復がはやかったからすぐ退院した。
退院した、その次の日。
宮地「…なあA。ひとつ聞きてえことがあんだけど」
帰りの練習の後の私以外誰もいない体育館で、今日も居残り練習するであろう清志先輩に呼びかけられる。
A「?なんですか?」
宮地「…お前、高尾と付き合ってんのか?」
え?
なんでそんなこと?
A「い、いえっ、和くんは幼馴染みってだけで…好きとかそういうんじゃないです。て言うか私は清志先輩のことしか好きじゃないです」
宮地「…はー、思ってたとおりだわ。やっぱ花咲の情報網ってすげーな」
花咲って…
明梨先輩のこと…?
A「…っ!?…そうですか。き、宮地先輩…別れましょう。もうこれっきりです。宮地先輩は明梨先輩のことが好きなんですね。今までありがとうございました。さようなら」
私は帰る支度をしながら目に涙を溜めて、
A「…ああ、明梨先輩のこと好きならこれもいりませんね」
そう言って、私の誕生日の時にもらったペアリングを体育館の床に投げつけた。
そのままそのペアリングを素足で踏んで体育館を出た。
?「…帰るぞ、A」
校門で和くんがそう言ってて、
泣いてる理由聞かないのはきっと、
和くんの優しさなんだろうな、って。
私は急いで涙を拭いて、
A「うんっ」
笑顔で応えた。
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作者名:カナリア | 作者ホームページ:http://ALICESKY♪
作成日時:2015年12月30日 13時