農家２ ページ3
＊
「 Aちゃんや、 」
「 アレ、どうしたの木村のばあちゃん 」
「 ウチんとこのサツマイモが今年は
「 いいの？！有難う〜！ 」
「 Aちゃんは可愛えからなあ 」
「 またまたそんな〜 」
「 せや、これ北さん家のとこ持ってってくれへん？ 」
「 あ、遠いもんねここからは。いいよ、どんくらい持ってったらいい？ 」
「 このビニール袋分宜しゅうな 」
「 そこの階段危ないから横のスロープ使ってね！ 」
「 スロ…？なんやそれ 」
「 あ、下り坂！ 」
夕方神社の真向かいに住んでいる木村のばあちゃんがお芋をたくさん持って来てくれた
夕方とはいえ山に囲まれているから日が沈むのは早い
頼まれたものを持っていくためにまだ神社にいる私のおばあちゃんに少し出てくると声をかけて自転車に跨る
多分、チャリだと５分１０分くらいだろう
.
「 信介くーん！それかおばちゃーん！いるー？！ 」
「 おやまあAちゃん。どうしたんだい？ 」
「 あ、これ神社のとこの木村のばあちゃんがお裾分けって言ってたから 」
「 ほんまに？お礼せなあかんなあ 」
家を訪ねて出てきたのは信介くんのおばあちゃん
相変わらず信介くんとは対照にほわほわしていて可愛らしい
「 なんやA、どしたん 」
「 これお裾分け持ってきたの 」
「 暗なるで？徒歩で来たんか？ 」
「 自転車で来たよ 」
「 さよか、車に気をつけて帰りや 」
「 はいはい 」
玄関のところで喋ってるとガラガラと扉を引く音がして入ってきたのは信介くんだった
畑にいたのか長靴は泥まみれで、所々顔にも泥が散っている
「 信介くん、顔に泥ついてる 」
「 ほんま？すまん手が汚れとるから取ってくれんか 」
「 エッ 」
「 ？ 」
無意識？いやまてまて無意識しかないだろ。
綺麗な顔に近づくのは心臓が慣れてなくて
見慣れた顔のはずなのにドギマギする
ほんのり日焼けした顔についた茶色い泥を取ってすぐに距離を取る
その行動を不思議に感じたのか首を傾げている信介くんは可愛い。うん。可愛い
＊
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まこ - おはようございます。北さん小説凄い良かったです。成人してからの小説は珍しく面白いですね。きっと北さんは今日も丁寧に畑や田んぼと向き合っている事でしょう。笑 ありがとうございました。 (2020年12月4日 7時) (
レス) id: 39f6050cf2 (このIDを非表示/違反報告)
西谷 ﾆｼﾔ(プロフ) - 凄くカッコよかったですぅ(泣)最後の2人の所で号泣でした、北さんイケメン。(真顔) (2020年6月13日 19時) (レス) id: d570396b88 (このIDを非表示/違反報告)
仔犬(プロフ) - 宙さん» 北さんかっこつけさせました…（照）楽しみにしてくださってとても嬉しいです(^^)/ (2020年6月13日 14時) (レス) id: 8b2aa36d50 (このIDを非表示/違反報告)
仔犬(プロフ) - Decemberさん» コメントありがとうございます！主人公褒めてもらえてとても嬉しいです(^O^)／ (2020年6月13日 14時) (レス) id: 8b2aa36d50 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - すきぃっ！！ちょっとセリフかっこよすぎません？？その上関西弁は落としに来てますわー「北信介」の文字に飛びついて見に来たらカッコ良さが爆発してましたね！！！楽しみにしてます！！(及川さんw) (2020年6月7日 9時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仔犬
| 作成日時：2020年5月19日 11時
