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3話 ページ12

国「敦、手前のやつを頼めるか?俺は奥の方の_」

作戦会議を始めた二人、直接殴る方が早い気がする。
私は覆面の男達の立ち位置を確認すると、そっと敦くん達から遠のいた。
走る準備をしていた私は、四肢に力を込め、国木田さんの話が終わる前に飛び出した。
そして一番手前の覆面に体当たりをかまし、その勢いで次の覆面の顔を引っ掻くようにぶっ叩いた。
襲撃に気が付いた覆面が銃口をこちらに合わせるよりも先に、男へと突進する。
太宰さんの方に行っていた男達も同じように気絶させた。

『……ワン!』
国「っ!!!あんの犬!!!」

国木田さん、私犬じゃないです、狼です。
突然の事に呆けていた国木田さんが頭を抱えている。

慌ててやって来た敦くんによって捕獲され、国木田さんにガミガミと怒られた。
太宰さんが笑いながら「狼に言葉通じないでしょ」と止めてくれるまで、そりゃもう口うるさいおっかさんのように怒られた。

さて、ここからどうやって抜け出そうか。
警察がやってきて人質になっていた人たちを解放し、なおかつ軽い事情聴取をされているわけで。
以前として敦くんに捕獲されたままだし。
え、これ探偵社直行なのでは。
え、やばくね?(今更)

敦「まさかショッピングモールに狼なんて、驚きです」
国「一体どこから入り込んだんだこいつは」

……抜け出せそうにない。
ただ、探偵社にあの天才名探偵が居るのにこのまま行く訳には……私の平和ライフが終わるっ!!
マフィンにも探偵社にも入るつもりは毛頭ない!!
キャラに会えて嬉しいのはあるけどな!!!
二度目の命を晒す事は絶対にしないぞ!!!
……さっきのやつ除いて。

太「うちに連れて帰ってみる?」
敦「え、何言ってるんですか太宰さん」

いいぞ敦くんもっと言ってやれ。

国「そうだぞ、異能者なら兎も角、此奴は普通の狼だ、軍警に引渡した方がいいだろう」

えっ、マジで言ってんの国木田さん。
私殺されるやん()
毛を立たせて国木田さんを睨み唸る。

国「……何だ貴様、文句があるのか」
『ワフッ!』
国「おわっ!」

そう言ってしゃがむ国木田さん。
後ろ足で立ち上がって、前足を国木田さんの両肩に乗せ、体重をかけて押し倒し、その間に脱兎のごとく逃げ出した。

太「!追うんだ敦くん!」
敦「えっ、はい!」

ごめんなさい国木田さん、敦くん、太宰さん。
私は命の為に全力で逃走させていただきます!!!

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暁郗 - マフィン……仕様ですよね?? (2021年1月5日 11時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - めっちゃ好みです〜!続き楽しみにしてます! (2020年10月10日 14時) (レス) id: b284cf17d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 好きです〜〜〜!!応援しています!!頑張ってください! (2019年9月19日 11時) (レス) id: a6030a90d7 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - 面白いです!好きです!どうか続き更新のご慈悲を…!! (2019年8月5日 1時) (レス) id: e0e3857385 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - おもしろい!!!!応援しています!!!! (2019年7月25日 1時) (レス) id: e69c1b6ddb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鏡花@狐さん | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年6月8日 20時

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