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緊急事態発生:私が追われているだと…!? ページ4

ここなら、高いところだし皆を探せると思うんだよね。

あれ……?
さっきの赤いジャージの少年の周りに人が数人集まっている。

コミュ障でも、友達は沢山いるんだね?

彼らは皆フードを被っている。

こうやって上から見ると……
何かの宗教集団にしか思えない。

……あ、私もフードかぶってたわ←

ただ、フードを被っているのは赤ジャージの少年以外だった。

あの赤ジャージ……気になる。

宗教集団のトップみたいな!?
さっき私、彼と話したんだよね!?

……と、私が変なことを考えた時、私の乗ったゴンドラは一番下に着いた。

そして無言で歩き去る。

「ありがとうございました……?」

引きつった笑顔で見送る係員。
すまない係員。私は決して病んではいない。

あと30分か。

どこで時間をつぶそう?

「お、おい……さっきの」

「ひぇあ!?」

ぅわあ、情けない叫び声。
恥ずかしいぞこれ。

黒歴史を創り出した気がするぞ……←

「な、なんでしょうか……?」

私は再度フードをより深くかぶる。
えぇ、もちろんですとも。

「なんていうか、その……ついて来てくれないか?」←

えーと……ナンパかな!?←

「そのことなんですけどお断r……」

『その子について行けばたどり着ける』

今の誰!?アヤノちゃんの声じゃないし。
途端に頭痛が私を襲った。

タイミング悪すぎだろおい……!!

ここで私の意識は暗転した。

…………………
赤い目をした少女をアジトに連れて行く、というのが俺の役目だった。

そしてアジトに来た少女を温かく出迎えるため、他の団員はアジトに戻った。

「エネ、本当に赤かったのか?」

「もちろん!そんなに重要な話題に嘘なんてつくわけないじゃないですか!」

そして俺は、向こうからフラフラと歩いてくるさっきの少女を見つけた。

俺は勇気を出して言ったんだ。

「お、おい……さっきの」

目の覚めない世界 カノside→←この少年…情けないな←



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作者名:ゆった | 作成日時:2015年3月28日 22時

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