空虚な少女 2【NARUTO】

ヨンジュウク ページ10

サスケくんのことがあっても
私達は日々任務をこなしていた。
















気を紛らわせるため？

生きていくため？

一人前の忍者になるため？














それでも、頭の片隅にはまだ
サスケくんとAがいた。

















ふと思い出す、今までの記憶。









四人でふざけあう日々。
語り合ってたあの日々。
喧嘩し合っていた日々。













どれも今じゃ実現できない。







当たり前にしていたことが
今では何もできなくなってしまった。









ぽっかりと空いた時間。



















「ねぇ、ナルト」





私が呼びかけると、ナルトはただ
静かに私に顔を向けた。






まっすぐで、綺麗な青色の眼を向けて。















「私達、強くなろうね。
また、みんなで一緒にいるために」













ニコッと私が微笑むと、ナルトは
いつもの明るく、安心する笑顔を見せた。















「おう！当たり前だってばよ！」



















______結局、Aの居場所は亡き三代目もカカシ先生も教えてくれなかった。



いつもはぐらかしてばかり。






サスケくんを取り戻すために______。




Aを見つけるために______。
















私は…私達は修行に励んだ。

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