空虚な少女 2【NARUTO】

ヨンジュウサン ページ4

コンコンコン……、とドアをノックすると、

中から声が聞こえ、再びドアに触れる。



















来すぎなのでは、と思うほど

火影室に足を運んでいる。



















いつもは、アカデミーでの出来事を話し、

訊かれていた。



















今回は違う。



おそらく、これからのことについて__。



















「久しいな、A」


「…あぁ。」



















椅子には、三代目火影である、

猿飛ヒルゼンが座っていた。













私がくるのを待ち構えたような

素振りを見せた。



















そして沈黙が流れる中、

それは必然と壊れた。



















「これからはまた、暗部として動いてほしい。」


「そのつもりだ。」



















予測はしていた。






的外れなことではなくて、少し安堵している自分がいた。


















火影は、私があまりにすんなり受け入れることに

驚いているのか、少しの動揺を見せた。



















そして、火影から面を受け取り、

その場で付ける。



















その面に懐かしさを感じながら___。



















「…すまんな。皆と打ち解けあっただろうに」


「打ち解けた？勘違いしないでほしい。
私は私であり、孤に執着する者。
其の場凌ぎ(そのばしのぎ)にすぎない。」



















あんたからの命だから、と付け足すと

火影は何も言わずただじっと見つめていた。



















「…もう、あんたには迷惑はかけない。」



















それだけ言い残し、火影に背を向けた。

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