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私は呪いが使える。
始まりは、幼い頃。
忙しい両親にあまり構われなかった私は、暇つぶしに「呪い」という趣味を見つけ、ハマってしまった。
私の髪を黒いモジャモジャとからかった同じ保育園の男の子を呪い、
翌日、彼は高熱を出して休んだ。
私の描いた絵を妖怪だとバカにした隣の女の子を呪い、
翌日、彼女はブランコから落ちてヒザを大きくすりむいた。
私は性格が悪いので、罪悪感なんて覚えなかった。
「私をコケにしたやつらめ!みんな呪われてしまえ!!」
ケケケケケ⋯
そうして、私にひどいことをしてきた子たちに呪いをかけ続けた。
そんなことをしていたら、
小学校4年生に上がる頃、呪いが暴走しはじめた。
廊下で偶然ぶつかった男子が、その日の昼休みにサッカーで大怪我をした。
私の席に間違って座ってしまった女子が、翌日激しい腹痛で病院に行った。
給食で私のスープをこぼしてしまった先生が、翌日階段で足を滑らせて骨折した。
エトセトラ
エトセトラ⋯
私に関わった人たちみんなに呪いがふりかかるようになってしまった。
周りのみんなも徐々ににそれに気づきはじめ、噂は徐々に広まっていく。
────黒葉に近づいたらまずい
────すぐ呪われるぞ
────きっと、あいつは魔女だ
────黒魔女だ!
そうして、私は黒魔女となった。
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ne*(プロフ) - 大丈夫ですか?無理しないで下さいね。 (2022年9月2日 9時) (レス) id: d0690099e0 (このIDを非表示/違反報告)
すみんみん - 続きがめちゃめちゃ気になります!頑張ってください! (2022年8月12日 17時) (レス) @page27 id: ebcea48cb7 (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん - 大丈夫ですか?体調崩されたのでしょうか。お大事になさってください (2022年8月10日 9時) (レス) id: 83697b1c32 (このIDを非表示/違反報告)
雷 - 僕も続きが気になりますでもこんなにたくさん小説を書いていると疲れるので休みながらでもいいので頑張ってください (2022年8月9日 19時) (レス) @page27 id: 25670c47bc (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 続きが気になりまくりです!更新頑張ってください! (2022年8月9日 12時) (レス) @page27 id: 3764804c56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:湧緋 | 作成日時:2022年7月24日 0時