【薄桜鬼】私立薄桜保育園へようこそ！

お昼寝して下さい！ ページ9

お昼のお弁当を食べ終えて遊んだ後はお昼寝の時間。私にとっては園児達とのバトルの時間でもあります。と言うのも、冒頭で言いましたが、桜組の子達は中々寝付いてくれないんです。で、特に酷いのが…


原田:せんせ、はなししよーぜ

土方:おれとはなしするんだろ？

風間:やっとわがよめとふたりきりになれるな！


この時点で2人きりじゃないよ…と言うちー君へのツッコミは置いておいて…。この3人…。他の子達もうっすら起きてるっぽいのだけど、布団の中に入って寝てるからまだマシ。

この子達は、自分の布団にも入らず私の側から離れないんです…。こればっかりはどうすれば良いのか未だ分からず、お昼寝をさせられないんです…。

勿論、何もしてこなかった訳では無いんです。今まで散々あの手この手を使ってあやしたり、物で釣ってみたりしました。本だって何十冊も読みました。

結論、どれも効果なし…。

来年小学生になるからお昼寝をする必要がだんだん無くなっていくとは言え、流石にまだ4月。こちらとしてはお昼寝してもらわないと困るんです。

何故かって？だって、午後[3時ぐらい]になると、お昼寝してない子は眠くなっちゃうんですもん！寝られちゃ困ります、と言う訳で…。駆け引きスタートです。


貴方:左之君達、今はお昼寝の時間でしょ？いつも言ってるけど、ちゃんと寝て下さい。

原田:だって、ほかのやつらがおきてたらせんせーとゆっくりはなせねーだろ？

貴方:奴等、なんて使っちゃダーメ。もう…そんなこと無いでしょ？起きたらいっぱいお話出来るから、ね？

土方:やだ、いますんだ！


そう言ってトシ君は私のエプロンをキュッと握った。…離す気配は無い、こうなってしまったらトシ君は中々離してくれない。トシ君はとっても頑固なんです…。


貴方:先生ね、皆が寝てる間にやらなきゃいけないことがあるの。お願い、離して？

土方:じゃあ、てつだってやる

風間:おれもやってやるぞ！

原田:おれも。なにすりゃいーんだ？

貴方:先生は皆にお昼寝してもらいたいんだけどなぁ…

3人:………


黙り込んだ…。上手くいったかな…？


土方:それいがい

風間:そうだ！それではてつだいにならん！

原田:ふたりのいうとおりだぜ


ダメだったー…。やっぱり一筋縄じゃいかないかぁ…。どうしよう…。

お昼寝して下さい！2→←3＋1=0！？2

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